本記事はタイトルにもある通り、辛く悲しいことに見舞われ、心の身動きが取れず布団の中で丸まっている方のための漫画紹介です
当たり前ですが、私自身が実際に読んで感動した漫画、しかも『何度も読みたくなり読み返している』作品のみを紹介していきます
私が元気が無くなった時、悲しく辛い時に元気づけてくれた作品を厳選しました
面白い・面白くないは個人的な好みもありますが、辛く悲しい時、どうして良いかわからない時、ここにお勧めする漫画を手に取り読んで、元気を出して欲しい
そんな気持ちを込めて書いていきますので、是非最後までお読みくださると嬉しいです
※あくまでも個人的な経験、感想によるものです。予めご了承ください
※基準は筆者の主観ですが『ワンピース』『スラムダンク』クラスの大ヒット作品はここでは取り上げません。ちなみに、それらの作品も大好きです
辛く悲しい夜に_はじめに蛇足
感情は不確かなもの
_時折、些細なできごとが予期せぬ転機となり、幸福な瞬間から悲嘆の淵に突き落とされることがあります
_まるで静かな波が穏やかな海面を一瞬にして荒れ狂わせるように、私たちの感情もまた、予測困難な変化に晒されることがあります
_日常の些細な瞬間が、まるで魔法のように、私たちの心に深い影を投げかけ、幸せの瞬間が次第に悲しみに変わっていくことがあります
穏やかな日常が、その瞬間瞬間に潜む出来事によって喜びから悲しみへと変容することで、私たちは突然暗い部屋に閉じ込められるような孤独感に苛まれ、自分独りでは抜け出すことが困難になります
友人や家族に相談しても誰もわかってくれない
なぜ苦しいのかが自分でもわからない
筆者も、学生時代を孤独に過ごした時期や、会社員として右も左もわからないときに、これらの得体の知れない感情を経験しました
そんなときの対処法として個人的に役に立ったことは、
『新たな知見を広げること』
人は、対象が自分自身のこととなると途端に判断能力が低下する生き物です
他人の相談に乗る時と、自身の行動決定の質には差が生まれます
そう、他人のために知恵を絞る時には、能力が優秀になります
他人には『早いうちから歯医者に行け』『すぐ病院に行け』とアドバイスするのに、自分自身のこととなると途端に億劫になりますよね笑
つまり人は、他人事の時には落ち着いた判断ができるのです
この性質を利用して、
元気がないときには『自分の世界に閉じこもらず』他人事の世界に飛び込みましょう
直接他人と触れ合う必要はありませんし、SNSでは逆効果です
本でも漫画でも映画でも、絵画でも音楽でも、なんでもいいんです
様々な世界を覗き、疑似体験することで自身の知見・世界が広がります。一旦外の考えに触れることで、自分自身の問題を他人事感覚で考えられるようになり、巡り巡って元気に繋がります(※個人的経験ですが)
本、映画、旅行等々、方法は様々ですが、今回は『漫画』をテーマに、主に筆者が昔から何回も読み返している作品を紹介していきます
万人受けはしないかもしれませんが、そういった作品こそツボにハマったときの衝撃は凄まじいと想いますので、気になる作品があれば是非お試しください
それでは長くなりましたが、本編をどうぞ!
辛いときに読む_人生観が変わるお勧め漫画
グリーンヒル (古谷実作品)
『グリーンヒル』は、古谷実による日本の漫画。「週刊ヤングマガジン」誌上にて1999年29号から2000年 21・22合併号にかけて連載。
作者の商業誌連載第3作品目。バイクチーム・グリーンヒルを舞台に、面倒くさがりの大学生・関口やチームのリーダー・岡を中心に起こる様々な出来事を描いたギャグ漫画。
引用:Wikipedia
グリーンヒル。古谷実さんの作品の中で、私が『一番』好きな作品です
分類するとすれば「ギャグ漫画」となりそうですが、この作品には若者のどうしようもない日々の、どうしようもなく切ない描写が詰め込まれています
主人公は『何も考えていない』テキトーな大学生
何も考えていないので将来に対して不安もなく、頑張ることを知らずに、目先の楽や欲だけを追いかける超怠け者。そんな彼が、一目惚れした女性を目当てにバイクチーム『グリーンヒル』に入るところから物語が始まります
冴えない無職ニートで、『親』が金持ちなリーダー
初期メンバーである『伊藤』
教習所で知り合う主人公に好意を抱く女の子
同じ大学の同級生
そんなどこにでもいそうな人たちが、ありふれた日常の中で起きるちょっとした出来事に一喜一憂する物語です
超怠け者の主人公ですが、
ほんのりと魅力を感じてしまう不思議な作品です
終始何気ない日々の出来事が描かれていますが、終盤には『何も考えていない超適当な主人公』にも、将来へのモヤッとした感情が芽生える(ように感じる)シーンがあり、そこがもうたまらなく寂しげなんです
主人公の成長を感じて、自分も何か目標を持とう!と思える、読み終わった後に活力が湧く作品でした
全3巻で量も少なく読みやすいので、是非!
おまけ: 行け!稲中卓球部(古谷実作品)
多彩な人物、意表を突くギャグや思春期真っ只中の少年・少女の青春を描いた物語。作中の卓球用語やルールなど、作者の古谷が中学時代に卓球部に在籍していた経験が活かされている[要出典]。
連載初期は前野がその特異性を前面に押し出して、ストーリーを形成していたが、連載が進むにつれ、突出したキャラクターが物語を引っ張っていく展開から、様々な人物が個性を発揮する展開へと変わり、普遍的な青春群像劇となって行く[要出典]。多くのサブキャラクターが、回を増すごとに存在感を増加させて、主要キャラクターへと昇格していった。岩下京子と神谷ちよこの2人のヒロインもそうであり、両者とも最初はゲスト的な存在だったが、やがては部のマネージャーとなる。
引用:Wikipedia
『稲中卓球部』は、とある中学卓球部の日常を描いた作品です
グリーンヒルと同じく青春の群像劇的なストーリーですが、哀愁はなく、いかにエロとギャグで魅了するか、に全力投球している完全な『ギャグ漫画』で、腹が捩れるほどに笑わせてくれます
田中が面白すぎて、たまに名シーンの田中の顔がふと思い浮かびます笑
※稲中卓球部も大好きな作品で、単純に笑いたい場合はこちらもお勧めです。が、序盤は少し読みづらいかも・・
僕といっしょ (古谷実作品)
家出をした中学生と小学生の兄弟の、東京での居候生活を描く。彼らの周囲を様々な境遇にある同年代の少年少女が取り巻き、「人生って何?」という問いに面白おかしく、時には情緒を込めて、のらりくらりと答えようとする。位置づけ的にはギャグ漫画であるが、家庭崩壊、家出、同性愛者、学歴、売春、自殺などのキーワードがギャグの中で、何気なく登場しては消えていく。
作品中に、前作『行け!稲中卓球部』のサンチェ、井沢、田中がゲスト登場している。 さらに本作の登場人物であるイトキンは次回作の『グリーンヒル』に妻子持ちとして登場する伊藤茂とおそらく同一人物である。
引用:Wikipedia
グリーンヒルと合わせて読んで欲しい『僕といっしょ』
名言はされていませんが、グリーンヒルで登場する伊藤の青年時代が『イトキン』という名前で登場します
その他稲中からもゲスト出演があり、ファンには嬉しいサービス多数
引用にもある通り、作中では『生きることの意味』という答えのない問いについて(真面目に描きすぎずに)考えようとします
扱っている内容はかなりディープですが、ギャグ漫画というスタンスを崩さず、個性的な登場人物たちは出会う『難問』に対して自然体で接していきます
その描写がすごく良い
波瀾万丈な経歴を持つ、一癖も二癖もあるキャラクターたちの日常に触れられる作品です
ヒミズ (古谷実作品)
中学生にして貸しボート屋を営む住田祐一は、不遇な現実を諦観しつつも、平凡な生活を送ることを夢見ていた。ところがある日、かつて蒸発するも戻って来た父親がらみで暴力団から理不尽な暴力を受ける。しかも母親が中年男と駆け落ちして失踪したことを機に孤立無援となった挙句、それに耐え兼ね父親を衝動的に殺害するという取り返しのつかない事態に陥り、天涯孤独の身となる。住田は普通の人生を送ることを諦め、「悪い奴」を殺すべく、夜の街を徘徊するようになる。
茶沢景子は住田が天涯孤独になる以前から気にかけており、彼が殺人行動を起こしたことを知ってもなお救い出そうとする。しかし、茶沢の想いとは裏腹に、住田の人生は深い絶望に落ちていった。
引用:Wikipedia
平凡な日常は有難いもの
古谷実作品が続いてしまいましたが、同作者の紹介はこれでラスト
こちら『ヒミズ』はこれまで紹介した作品とは一線を画します
作者曰く「笑いの時代はおわりました」とあるように、人間の闇にフォーカスした本作はかなりの鬱作品に仕上がっています
今作以降は路線が変わり、
ずっと暗めの作品が続くイメージですね
ただただ不幸なだけの青年が人生に絶望して、どん底まで堕ちてしまう物語
徹底的に普通の生活のはかけ離れた日常が描かれた本作を通じて、
何事もない平和、平凡な暮らしの有り難さを再認識できる良作です
本作は実写映画化されていますが、
『衝撃のラスト』は漫画版とは180度異なるようですね(筆者未視聴)
深夜食堂
新宿ゴールデン街の片隅に小さな“めしや”がある[2][6][7][8]。人は深夜食堂と呼ぶ。営業時間は深夜0時から朝7時ごろまで、メニューは豚汁定食にビール・焼酎・酒だけ[9][10]。あとは注文があれば、できるものなら作る[9]。その街で生きる人、訪れる人、様々な人々がこの店に集い、心を満たしていく物語[2]。
引用:Wikipedia
『孤独のグルメ』も大好きなんですが
『深夜食堂』では『食』だけではなく、その『食』を題材とした人間模様が描かれています
タコさんウインターを食べに来る怖い顔のお兄さん
二日目のカレーを食べに来て意気投合する歳の差カップル・・etc
毎話ごとに完結するため読みやすく、様々な人間の想い、人間関係、生き様を垣間見ることができる秀作です
読めばたちまち、自身の悩みが小さく見えてくるかも・・?(個人差があります)
筆者は実写版映画で初めて触れましたが、映画もこれまた面白い
好きな人はとことんハマりそうな、おすすめの作品です
ちひろさん
元風俗嬢のちひろは「のこのこ弁当」で働き始める。美人で愛想のいいちひろはすぐに店の看板娘になり、商店街で愛されるようになるが、孤独を好む彼女は他人と深くつきあうことを拒む。そんな彼女の周りに過干渉な家族に悩む女子高生オカジ、母親に放任されている問題児の佐竹まことたちが集まるようになる。
ちひろが唯一心を許していたのは、店長の妻で盲目の尾藤多恵。ちひろは多恵を「お母さん」と呼んで懐く。ある日ちひろは本名の古澤綾を名乗り、周囲の人を家族に見立てるようになる。だが多恵から同居を持ちかけられたちひろは突如失踪。その後時折手紙やメールで近況を知らせてくるだけになった。
引用:Wikipedia
天真爛漫でサバサバしている女性『ちひろさん』
彼女が弁当屋さんで働き始めるところから物語が始まります
どこか人付き合いに対して『あきらめ』のような空気を感じるちひろさん。本心では他人に興味がなさそうで、自身と比較して悲観的になることも、嫉妬することもななく、ふと気づけばただ寂しそうな表情を浮かべていそうな彼女には、不思議な魅力を感じてしまうんです
しかしコミュニケーション能力は抜群で、常にさっぱりとした態度で接するため、スグに人気者になります。が、彼女自身は本心を心の奥に隠しているような。人の本音と建前が錯綜する、そんな物語です。ちなみに第一話から衝撃の展開。ディープな結末に驚かされた読者も多いのではないでしょうか
『幸せ』は人それぞれに合った、それぞれの形がある
誰もが、真に他人に干渉することはできない
私はこの作品に触れて、そんな気持ちにさせられました
さて、あなたは初対面の人にこのように挨拶されたら、どんな反応をするでしょうか?
「風俗嬢でした」
天 16〜18巻(福本伸行作品)
「東西戦」の9年後、麻雀の世界から身を引いてサラリーマンとして暮らしていたひろゆきは、たまたま見た新聞の訃報欄に赤木しげるの名前を見つける。困惑したまま赤木の葬儀、そして通夜に訪れたひろゆき。しかし、赤木はまだ生きていた。なぜこのようなことをするのかと問うひろゆきに、赤木、そして金光の口から衝撃の事実が告げられる。なんと、アルツハイマーにかかった赤木が、自