かなり昔の話ですが。
ネット通販で「格安モバイルバッテリー」を購入しました。届いた品はどこか安っぽく、説明書も不自然な日本語。
それでも「ちゃんと充電できるから大丈夫だろう」と油断していたのです。

商品の見た目全然違うあるある



偏見ですが、、、
確かにそうかも
ところが、ある晩に異常発熱。机には焦げ跡が残り、一歩間違えば火災になっていてもおかしくない状況でした。
このとき初めて「PSEマークって何?」と調べはじめ、ようやく自分が危険な商品を手にしていたことに気づいたのです。
PSEマークとは、電気製品の安全性を国が確認した証。特にモバイルバッテリーのように発火リスクのある製品では、このマークの有無が命運を分けることもあります。
この記事では、PSEマークの基礎知識から、危険な製品の見分け方、安全な購入方法までを初心者向けに解説します。
この記事でわかること:
- PSEマークの意味と種類
- なぜPSEマークがない製品は危険なのか
- モバイルバッテリーを買うときの注意点
- 安全なバッテリーを見分けるコツ
※この記事は筆者の考えを中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
PSEマークとは?初心者でもわかる意味と役割


PSEマークとは、「Product Safety Electrical Appliance & Material」の略称で、日本の電気用品安全法(通称・電安法)に基づいて、一定の安全基準を満たした電気製品に表示されるマークです。このマークがあることで、製品が国の基準をクリアしており、事故や火災のリスクが抑えられていることが確認できます。
特にモバイルバッテリーは、2019年2月からこのPSEマークの対象製品に追加されました。それ以前までは、ノーチェックの粗悪品が市場に出回り、発火事故が多発。これを受けて、国はモバイルバッテリーの規制強化に踏み切ったのです。
なお、PSEマークには「丸型」と「ひし形」の2種類があります。モバイルバッテリーは「特定電気用品」ではないため、丸型のPSEマークが付いているのが一般的です。一方で、冷蔵庫や電気ストーブなど、特に危険性が高い製品にはひし形マークが必要になります。
つまりPSEマークは、安全性の最低ラインとも言える存在です。これがない製品は、「安全かどうかすら確認されていない」と考えるべきでしょう。
✅ PSEマークは、日本の法律に基づく「安全性の証明」
✅ モバイルバッテリーは2018年からPSEマークの対象
✅ 丸型マークが一般的で、ひし形は特定電気用品向け
PSEマークがないモバイルバッテリーのリスクとは


モバイルバッテリーは、日常生活に欠かせない存在となりました。しかし「PSEマークがない製品」を安易に選んでしまうと、思わぬトラブルや重大事故につながることがあります。



現在は輸入も禁止されているようなので、そうそう売ってはないと思いますが・・



昔買ったバッテリーなどは要注意!ですね
かつてPSE規制が適用されていなかった時代、発火や爆発といった事故が多発していたことは、専門家の間でも広く知られています。バッテリー内部に異常が生じると、内部圧力が急上昇し、発煙・発火する可能性があるのです。PSEマークがついていない製品は、こうした安全試験を受けていないことも多く、リスクは段違いです。
特に注意すべきは、「格安品」や「海外輸入品」、そして「フリマアプリや個人輸入サイトで売られている製品」です。PSEマークが偽装されていたり、そもそも表示がないまま堂々と販売されていたりするケースもあります。
さらに、PSEマークがないモバイルバッテリーは、日本国内で販売すること自体が「電気用品安全法違反」となる可能性もあります。もしあなたが購入して事故が起きた場合、メーカーや販売者に責任を問えないことも十分に考えられるのです。
自分だけでなく、周囲の人にも被害が及ぶ可能性があるからこそ、私たち購入者側も「知らなかった」では済まされない状況なのだと思い知らされました。
✅ PSEなし製品は、発火・爆発リスクが高い傾向
✅ フリマや輸入サイトでは「非認証バッテリー」が出回っている
✅ 万が一事故が起きても、販売者に責任を問えない恐れもある
安全なバッテリーの見分け方|PSEマークの確認ポイント
モバイルバッテリーを購入する際、PSEマークがあるかどうかを確認するのは当然として、見落としがちなポイントもあります。ここでは、より安全な製品を見分けるための具体的なチェックポイントを紹介します。
まず、PSEマークは本体に直接刻印されているか、またはシールなどで表示されています。多くの場合、バッテリーの裏面や側面、あるいはパッケージに記載されています。ただし、シールで貼り付けただけのものや、印刷が薄いものは偽装の可能性もあるため注意が必要です。
次に、製造事業者名や所在地、型番などの情報が明記されているかを見てください。PSEマークがあっても、それ以外の情報があまりにも不明瞭であれば、信頼性には疑問が残ります。また、極端に安い価格で販売されている製品にも警戒が必要です。
購入時には、実店舗や信頼できる公式サイトで買うことをおすすめします。Amazonなどでも信頼できる正規販売店であれば安心ですが、出品者が個人や海外業者の場合は要注意です。
なお、フリマアプリやオークションで中古品やノーブランド品を購入する場合、PSEマークの有無すら確認できないことがあります。これらは避けるべきです。
✅ PSEマークは本体またはパッケージに表示されている
✅ 製造業者名・型番・注意書きなどの情報もチェック
✅ 安心なのは正規販売ルートからの購入
さいごに|買う前にできる「ひと手間」が命を守る


モバイルバッテリーは、どこでもスマホを充電できる便利なアイテムですが、同時に「電気を蓄える危険物」でもあります。だからこそ、買うときの「たったひと手間」が、あなた自身と周囲の安全を守ることにつながります。
価格や見た目だけに惑わされず、PSEマークの有無や製品情報、販売元の信頼性などをしっかりチェックしましょう。「安いから」と飛びついて、あとから命に関わるような事故に遭ってしまっては、元も子もありません。
また、PSEマークがついていても、極端に古いバッテリーや長期間放置された製品も危険なことがあります。できるだけ「新しいもの」「信頼できるブランド」「安全基準を満たしている」と確認できるものを選んでください。
この数分の確認作業が、実は一番の事故防止策であり、「知らなかった」と後悔しないための最善策です。
モバイルバッテリーを選ぶときには、「ちゃんと安全か?」「PSEマークはあるか?」という基本を、どうか忘れないでください。あなたのその判断が、未来を変えるかもしれません。
✅ 「買う前のひと手間」が事故防止に直結する
✅ 安さより、安全性と販売者の信頼性を重視
✅ PSEマークだけでなく、全体の品質も要チェック