ある日、モバイルバッテリーが原因で山手線が一時運休——
そんなニュースが飛び込んできたとき、多くの人が「まさかこんなことで…」と驚いたのではないでしょうか。

まさか、ただのモバイルバッテリーで電車止まるなんて…



こうしたトラブルを見て「燃えないバッテリーってないの?」と不安になった人も多いのではないでしょうか。
実際、モバイルバッテリーはスマホを支える“身近な存在”である一方、リチウムイオン電池の発火事故は後を絶ちません。
そこで今、安全性を最優先したい人々の間で密かに注目されているのが、
**ナトリウムイオン電池を採用した“燃えにくいバッテリー”**です。



リチウムじゃないバッテリーって本当にあるの?
安全って言われても、性能とか実用性は大丈夫?
でも、ちょっと待ってください。
「安全だから選ぶべき」と言われても、本当にいいことばかりなのでしょうか?



「燃えないらしい」だけで選んでしまって、
本当に大丈夫でしょうか?
この記事では、
- ナトリウムイオン電池の“安心の理由”
- でもやっぱり気になる「デメリット」
- そして、実際に買えるおすすめモデル
について、安全性と実用性のバランスという視点から、リアルなメリット・デメリットを整理していきます。
「火を吹かないバッテリー」を探しているあなたにとって、
その選択が後悔につながらないかどうか——本音で判断するための材料をお届けします。
読み終わった頃には、
「自分に合った最適な選択」がわかるはずです。




「ナトリウムイオン電池」の注目ポイント



リチウムではなく、ナトリウムで動くモバイルバッテリーと聞いて、最初はピンと来なかった人も多いかもしれません。
しかし、ナトリウムイオン電池には以下のような注目ポイントがあります。
● 可燃性が低く、安全性が高い
リチウムイオン電池が炎上・発火のリスクを持つのに対し、ナトリウムイオン電池は熱暴走が起きにくい性質があります。これは構造上、リチウムに比べて反応性が低い金属ナトリウムを利用しているためです。
今回のように山手線を止めるような事故の再発を恐れる人にとって、非常に大きな安心材料となります。
● 資源が安く、エコな素材
ナトリウムは海水や岩塩から簡単に得られるため、リチウムよりも調達コストが圧倒的に低いと言われています。将来的には、安価なバッテリーの普及が期待される技術です。
● 温度変化に強い
低温や高温に強いため、災害時やアウトドア環境でも安定して性能を発揮します。
✅ 火災リスクの低さ・低コスト・温度耐性といった、従来バッテリーの弱点を補う技術として期待されている
とはいえ「デメリット」もある



しかし、何事もそうですが、
「安全性が高い=完璧」というわけではありません。



ナトリウムイオン電池にも、
現在の段階ではいくつかの弱点があるんですね。
● エネルギー密度が低め
最大の弱点はここです。
リチウムイオン電池に比べて容量あたりのエネルギー密度(つまりパワー)が小さいのです。
そのため、
- 同じサイズなら「リチウムより少し容量が少ない」可能性がある
- 大容量モデルを作るにはサイズが大きくなる傾向がある
という点が、実用面での「引き換え」となります。
● 重量やサイズがやや大きめ
エネルギー密度が低いため、同じ容量でもサイズや重量がかさむことがあります。これはスマホに直結する「携帯性」という面で少しネックになります。
● 価格はまだ“リチウムと同等かやや高め”
「リチウムより安くなる」とは言っても、まだ技術的には開発途上。市販されているナトリウムイオン電池モバイルバッテリーは、価格帯としてはリチウム製と変わらないか、やや高い製品もあります。
実際のおすすめナトリウムイオン電池バッテリー
ここからは、現時点(2025年)で購入可能な、
信頼できるナトリウムイオン電池モバイルバッテリーを紹介します。
🔥 「発火しないモバイルバッテリーが欲しい…」



そんな人に現時点(2025年)でおすすめできる、
ナトリウムイオン電池バッテリーがこちらです
🔋 製品スペック(概要)
エレコム DE‑C55L‑9000【9000mAh】
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | エレコム DE‑C55L‑9000(9000mAh) |
バッテリー | ナトリウムイオン(3.0V×3セル構成) |
出力 | USB-C(最大45W PD/PPS対応)、USB-A(最大18W) |
サイズ | 約87×31×106mm |
重量 | 約350g |
使用環境温度 | −35℃〜50℃ |
✅ 国内メーカー「エレコム」による、日本初のナトリウムイオン電池搭載モバイルバッテリー
✅ Amazon・ヨドバシ・楽天市場などで実際に販売中


✅ 特長まとめ:なぜこの製品が注目されているのか?
① 発火しにくい安全構造
- ナトリウムイオン電池のため、熱暴走や発火リスクが極端に低い
- 釘を刺しても燃えにくい化学特性で、非常時にも安心
- 過充電・過電流・過放電などの保護回路も完備
💬「災害時に発火なんて絶対イヤ」って人には、まさに安心の構造です。
② 極寒・猛暑にも強い(−35℃〜50℃)
- 気温の変化に強く、アウトドアや冬山、車中放置などにも耐える
- 一般的なリチウムバッテリーが苦手な環境でも使用可能
💬「冬の登山でも普通に使えた」というレビューもあり。
③ 約5,000回の充放電サイクルで長寿命
- 一般的なリチウム製(500〜1000回)と比べて、圧倒的に寿命が長い
- 1日1回使っても10年以上の理論耐久(実使用では7〜8年目安)
💬「買い替え頻度を減らしたい」人にもぴったりです。
④ 環境配慮設計も◎
- リチウム・コバルト不使用で、資源リスクが低い
- 再生プラスチックを一部採用し、SDGs視点でも評価される設計
⚠️ 注意点(デメリット)
デメリット項目 | 内容 |
---|---|
携帯性 | 約350gでサイズもリチウム製品より大きく、持ち運びにはやや不向きな面あり。 |
価格面 | 約9,980円の価格設定はリチウム製と比べても割安と言い切れない。 |
回収の難しさ | 現時点ではJBRC回収対象外で、処分時には自治体やメーカーへの連絡が必要。 |
💬「通勤用にはちょっと重いかも…でも防災目的ならむしろ安心感あり」
🔁 回収がやや難しい理由
❌ JBRCシステムでは回収不可
- 日本国内のリチウムイオン電池やニカド電池などは、家電量販店やコンビニ等に設置されている「JBRC回収ボックス」で無料回収されますが、
ナトリウムイオン電池はこの対象に含まれていません(2025年8月現在)。
📦 処分方法は個別対応
- エレコム公式によれば、不要になった際の処分は「自治体ごとの廃棄ルールに従うか、メーカーに問い合わせ」が必要。
- 一部自治体では「不燃ごみ」「危険ごみ」「家電リサイクルセンターへの持ち込み」など、扱いが分かれます。
- 家電量販店などでは原則、回収を断られる可能性が高いです。
🛑 公式の見解(2025年7月時点)
「今後の回収ルート整備が課題」とメーカー側も認めており、環境配慮設計ではあるものの、廃棄時にはやや手間がかかるのが実情です。
🔗 購入はこちら


🔍 まとめ:こんな人におすすめ!
- 「とにかく燃えないバッテリーが欲しい人」
- 「災害時・旅行用に安全性を確保したい人」
- 「数年単位で長く使えるバッテリーを探している人」
✅ リチウム製では不安だった人にとって、安心して“持ち歩ける”次世代バッテリーの選択肢です。
まとめ:「安全」と「携帯性」のバランスをどう取るか



最後に、この記事のポイントを整理しましょう。
項目 | ナトリウムイオン電池の特性 |
---|---|
安全性 | 非常に高い(熱暴走しにくい) |
コスト | 資源的には安価だが、現時点では市販品価格は横ばい〜やや高 |
エネルギー密度 | リチウムより低く、ややかさばる |
重量 | 容量比で重めの傾向 |
向いている人 | 発火が怖い/災害用/子どもや高齢者にも安心な製品を求める人 |
結論としては、



「デメリットはあるが、“火を吹かない安心”には代えがたい」
ということですね!



とくに、公共交通機関でのバッテリー事故に不安を覚える今、
安全性を最優先したい人にとっては、有力な選択肢となるでしょう。