本記事はタイトルにもある通り、辛く悲しいことに見舞われ、心の身動きが取れず布団の中で丸まっている方のための漫画紹介です
当たり前ですが、私自身が実際に読んで感動した漫画、しかも『何度も読みたくなり読み返している』作品のみを紹介していきます
私が元気が無くなった時、悲しく辛い時に元気づけてくれた作品を厳選しました
面白い・面白くないは個人的な好みもありますが、辛く悲しい時、どうして良いかわからない時、ここにお勧めする漫画を手に取り読んで、元気を出して欲しい
そんな気持ちを込めて書いていきますので、是非最後までお読みくださると嬉しいです
※あくまでも個人的な経験、感想によるものです。予めご了承ください
※基準は筆者の主観ですが『ワンピース』『スラムダンク』クラスの大ヒット作品はここでは取り上げません。ちなみに、それらの作品も大好きです
辛く悲しい夜に_はじめに蛇足
感情は不確かなもの
_時折、些細なできごとが予期せぬ転機となり、幸福な瞬間から悲嘆の淵に突き落とされることがあります
_まるで静かな波が穏やかな海面を一瞬にして荒れ狂わせるように、私たちの感情もまた、予測困難な変化に晒されることがあります
_日常の些細な瞬間が、まるで魔法のように、私たちの心に深い影を投げかけ、幸せの瞬間が次第に悲しみに変わっていくことがあります
穏やかな日常が、その瞬間瞬間に潜む出来事によって喜びから悲しみへと変容することで、私たちは突然暗い部屋に閉じ込められるような孤独感に苛まれ、自分独りでは抜け出すことが困難になります
友人や家族に相談しても誰もわかってくれない
なぜ苦しいのかが自分でもわからない
筆者も、学生時代を孤独に過ごした時期や、会社員として右も左もわからないときに、これらの得体の知れない感情を経験しました
そんなときの対処法として個人的に役に立ったことは、
『新たな知見を広げること』
人は、対象が自分自身のこととなると途端に判断能力が低下する生き物です
他人の相談に乗る時と、自身の行動決定の質には差が生まれます
そう、他人のために知恵を絞る時には、能力が優秀になります
他人には『早いうちから歯医者に行け』『すぐ病院に行け』とアドバイスするのに、自分自身のこととなると途端に億劫になりますよね笑
つまり人は、他人事の時には落ち着いた判断ができるのです
この性質を利用して、
元気がないときには『自分の世界に閉じこもらず』他人事の世界に飛び込みましょう
直接他人と触れ合う必要はありませんし、SNSでは逆効果です
本でも漫画でも映画でも、絵画でも音楽でも、なんでもいいんです
様々な世界を覗き、疑似体験することで自身の知見・世界が広がります。一旦外の考えに触れることで、自分自身の問題を他人事感覚で考えられるようになり、巡り巡って元気に繋がります(※個人的経験ですが)
本、映画、旅行等々、方法は様々ですが、今回は『漫画』をテーマに、主に筆者が昔から何回も読み返している作品を紹介していきます
万人受けはしないかもしれませんが、そういった作品こそツボにハマったときの衝撃は凄まじいと想いますので、気になる作品があれば是非お試しください
それでは長くなりましたが、本編をどうぞ!
辛いときに読む_人生観が変わるお勧め漫画
グリーンヒル (古谷実作品)
『グリーンヒル』は、古谷実による日本の漫画。「週刊ヤングマガジン」誌上にて1999年29号から2000年 21・22合併号にかけて連載。
作者の商業誌連載第3作品目。バイクチーム・グリーンヒルを舞台に、面倒くさがりの大学生・関口やチームのリーダー・岡を中心に起こる様々な出来事を描いたギャグ漫画。
引用:Wikipedia
グリーンヒル。古谷実さんの作品の中で、私が『一番』好きな作品です
分類するとすれば「ギャグ漫画」となりそうですが、この作品には若者のどうしようもない日々の、どうしようもなく切ない描写が詰め込まれています
主人公は『何も考えていない』テキトーな大学生
何も考えていないので将来に対して不安もなく、頑張ることを知らずに、目先の楽や欲だけを追いかける超怠け者。そんな彼が、一目惚れした女性を目当てにバイクチーム『グリーンヒル』に入るところから物語が始まります
冴えない無職ニートで、『親』が金持ちなリーダー
初期メンバーである『伊藤』
教習所で知り合う主人公に好意を抱く女の子
同じ大学の同級生
そんなどこにでもいそうな人たちが、ありふれた日常の中で起きるちょっとした出来事に一喜一憂する物語です
超怠け者の主人公ですが、
ほんのりと魅力を感じてしまう不思議な作品です
終始何気ない日々の出来事が描かれていますが、終盤には『何も考えていない超適当な主人公』にも、将来へのモヤッとした感情が芽生える(ように感じる)シーンがあり、そこがもうたまらなく寂しげなんです
主人公の成長を感じて、自分も何か目標を持とう!と思える、読み終わった後に活力が湧く作品でした
全3巻で量も少なく読みやすいので、是非!
おまけ: 行け!稲中卓球部(古谷実作品)
多彩な人物、意表を突くギャグや思春期真っ只中の少年・少女の青春を描いた物語。作中の卓球用語やルールなど、作者の古谷が中学時代に卓球部に在籍していた経験が活かされている[要出典]。
連載初期は前野がその特異性を前面に押し出して、ストーリーを形成していたが、連載が進むにつれ、突出したキャラクターが物語を引っ張っていく展開から、様々な人物が個性を発揮する展開へと変わり、普遍的な青春群像劇となって行く[要出典]。多くのサブキャラクターが、回を増すごとに存在感を増加させて、主要キャラクターへと昇格していった。岩下京子と神谷ちよこの2人のヒロインもそうであり、両者とも最初はゲスト的な存在だったが、やがては部のマネージャーとなる。
引用:Wikipedia
『稲中卓球部』は、とある中学卓球部の日常を描いた作品です
グリーンヒルと同じく青春の群像劇的なストーリーですが、哀愁はなく、いかにエロとギャグで魅了するか、に全力投球している完全な『ギャグ漫画』で、腹が捩れるほどに笑わせてくれます
田中が面白すぎて、たまに名シーンの田中の顔がふと思い浮かびます笑
※稲中卓球部も大好きな作品で、単純に笑いたい場合はこちらもお勧めです。が、序盤は少し読みづらいかも・・
僕といっしょ (古谷実作品)
家出をした中学生と小学生の兄弟の、東京での居候生活を描く。彼らの周囲を様々な境遇にある同年代の少年少女が取り巻き、「人生って何?」という問いに面白おかしく、時には情緒を込めて、のらりくらりと答えようとする。位置づけ的にはギャグ漫画であるが、家庭崩壊、家出、同性愛者、学歴、売春、自殺などのキーワードがギャグの中で、何気なく登場しては消えていく。
作品中に、前作『行け!稲中卓球部』のサンチェ、井沢、田中がゲスト登場している。 さらに本作の登場人物であるイトキンは次回作の『グリーンヒル』に妻子持ちとして登場する伊藤茂とおそらく同一人物である。
引用:Wikipedia
グリーンヒルと合わせて読んで欲しい『僕といっしょ』
名言はされていませんが、グリーンヒルで登場する伊藤の青年時代が『イトキン』という名前で登場します
その他稲中からもゲスト出演があり、ファンには嬉しいサービス多数
引用にもある通り、作中では『生きることの意味』という答えのない問いについて(真面目に描きすぎずに)考えようとします
扱っている内容はかなりディープですが、ギャグ漫画というスタンスを崩さず、個性的な登場人物たちは出会う『難問』に対して自然体で接していきます
その描写がすごく良い
波瀾万丈な経歴を持つ、一癖も二癖もあるキャラクターたちの日常に触れられる作品です
ヒミズ (古谷実作品)
中学生にして貸しボート屋を営む住田祐一は、不遇な現実を諦観しつつも、平凡な生活を送ることを夢見ていた。ところがある日、かつて蒸発するも戻って来た父親がらみで暴力団から理不尽な暴力を受ける。しかも母親が中年男と駆け落ちして失踪したことを機に孤立無援となった挙句、それに耐え兼ね父親を衝動的に殺害するという取り返しのつかない事態に陥り、天涯孤独の身となる。住田は普通の人生を送ることを諦め、「悪い奴」を殺すべく、夜の街を徘徊するようになる。
茶沢景子は住田が天涯孤独になる以前から気にかけており、彼が殺人行動を起こしたことを知ってもなお救い出そうとする。しかし、茶沢の想いとは裏腹に、住田の人生は深い絶望に落ちていった。
引用:Wikipedia
平凡な日常は有難いもの
古谷実作品が続いてしまいましたが、同作者の紹介はこれでラスト
こちら『ヒミズ』はこれまで紹介した作品とは一線を画します
作者曰く「笑いの時代はおわりました」とあるように、人間の闇にフォーカスした本作はかなりの鬱作品に仕上がっています
今作以降は路線が変わり、
ずっと暗めの作品が続くイメージですね
ただただ不幸なだけの青年が人生に絶望して、どん底まで堕ちてしまう物語
徹底的に普通の生活のはかけ離れた日常が描かれた本作を通じて、
何事もない平和、平凡な暮らしの有り難さを再認識できる良作です
本作は実写映画化されていますが、
『衝撃のラスト』は漫画版とは180度異なるようですね(筆者未視聴)
深夜食堂
新宿ゴールデン街の片隅に小さな“めしや”がある[2][6][7][8]。人は深夜食堂と呼ぶ。営業時間は深夜0時から朝7時ごろまで、メニューは豚汁定食にビール・焼酎・酒だけ[9][10]。あとは注文があれば、できるものなら作る[9]。その街で生きる人、訪れる人、様々な人々がこの店に集い、心を満たしていく物語[2]。
引用:Wikipedia
『孤独のグルメ』も大好きなんですが
『深夜食堂』では『食』だけではなく、その『食』を題材とした人間模様が描かれています
タコさんウインターを食べに来る怖い顔のお兄さん
二日目のカレーを食べに来て意気投合する歳の差カップル・・etc
毎話ごとに完結するため読みやすく、様々な人間の想い、人間関係、生き様を垣間見ることができる秀作です
読めばたちまち、自身の悩みが小さく見えてくるかも・・?(個人差があります)
筆者は実写版映画で初めて触れましたが、映画もこれまた面白い
好きな人はとことんハマりそうな、おすすめの作品です
ちひろさん
元風俗嬢のちひろは「のこのこ弁当」で働き始める。美人で愛想のいいちひろはすぐに店の看板娘になり、商店街で愛されるようになるが、孤独を好む彼女は他人と深くつきあうことを拒む。そんな彼女の周りに過干渉な家族に悩む女子高生オカジ、母親に放任されている問題児の佐竹まことたちが集まるようになる。
ちひろが唯一心を許していたのは、店長の妻で盲目の尾藤多恵。ちひろは多恵を「お母さん」と呼んで懐く。ある日ちひろは本名の古澤綾を名乗り、周囲の人を家族に見立てるようになる。だが多恵から同居を持ちかけられたちひろは突如失踪。その後時折手紙やメールで近況を知らせてくるだけになった。
引用:Wikipedia
天真爛漫でサバサバしている女性『ちひろさん』
彼女が弁当屋さんで働き始めるところから物語が始まります
どこか人付き合いに対して『あきらめ』のような空気を感じるちひろさん。本心では他人に興味がなさそうで、自身と比較して悲観的になることも、嫉妬することもななく、ふと気づけばただ寂しそうな表情を浮かべていそうな彼女には、不思議な魅力を感じてしまうんです
しかしコミュニケーション能力は抜群で、常にさっぱりとした態度で接するため、スグに人気者になります。が、彼女自身は本心を心の奥に隠しているような。人の本音と建前が錯綜する、そんな物語です。ちなみに第一話から衝撃の展開。ディープな結末に驚かされた読者も多いのではないでしょうか
『幸せ』は人それぞれに合った、それぞれの形がある
誰もが、真に他人に干渉することはできない
私はこの作品に触れて、そんな気持ちにさせられました
さて、あなたは初対面の人にこのように挨拶されたら、どんな反応をするでしょうか?
「風俗嬢でした」
天 16〜18巻(福本伸行作品)
「東西戦」の9年後、麻雀の世界から身を引いてサラリーマンとして暮らしていたひろゆきは、たまたま見た新聞の訃報欄に赤木しげるの名前を見つける。困惑したまま赤木の葬儀、そして通夜に訪れたひろゆき。しかし、赤木はまだ生きていた。なぜこのようなことをするのかと問うひろゆきに、赤木、そして金光の口から衝撃の事実が告げられる。なんと、アルツハイマーにかかった赤木が、自分が自分であることを保てるうちに安楽死によって逝くことを決意し、その直前に「東」のメンバー全員と「西」の原田・僧我と最後の会話をすることを決めたというのだ。そのことを知った者達は、ある者は赤木を引きとめようとし、ある者はその死を見届けようとするのだった。
引用:Wikipedia
人はなぜ生きるのか
博徒として伝説となった『赤木しげる』と、かつての味方・敵が集まり、最後の会話をする最終章
それまでの仲間はもちろんですが、かつて争い、戦った敵までもが赤木を救うべく、最後の対話に臨みます
元々は麻雀漫画で、1〜15も大変面白く、数多くの名言を生み出した本作ですが、16〜18巻は特に『人が生きる意味とは何か』について、終始考えさせられます
成功とは何か?
勝ちだけを、一流を目指すことだけが人生なのか
そして、『誰か』に赤木を止める権利があるのか?
人間の本質について限界まで突き詰めようとする本作を読めば、人生観が変わるかも知れません
筆者は16巻から18巻まで読み終えたあとに、気がつけば涙が流れ止まりませんでした
人生について悩むたびに、手に取る作品です
お勧めは最終章である16〜18巻(麻雀知らなくても問題なし)ですが、作品に感情移入すれば5倍は楽しめると思いますので、1巻から読破をお勧めします(麻雀メインなのでルール知らないと辛いかも)
素晴らしい世界(浅野いにお作品)
あてもなく大学を中退してしまったバンドの女性ボーカリスト、ひどいいじめを受けている小学生の女の子とカラスの姿をした死に神、組の金に手をつけて逃走中の暴力団員と女子高生、バンドをやめて普通のサラリーマンになった青年、表と裏の顔を持つ歪んだ性格の生徒会長、35歳・妻子に逃げられた売れないマンガ家、恋人と別れたばかりのOL、倦怠期のカップル、勉強しない予備校生…。心のどこかに不安や不満を抱える様々な登場人物たちの日常のドラマをリアルに描く第1集。各回の登場人物が以降の話にほんの少しずつリンクしていく形で進んでいく、ちょっと変わった形式の短編集。
引用:Amazon
困ったり悩んだり、いじめたりいじめられたり、絶望を救うスーパーヒーローが現れるわけでもなく、”ありきたりなように見える”日々のなかで”実は皆が懸命に暮らしている”というような物語が短編形式で綴られます
『不満だらけの人生このままでいいのかな』
『いつまでも夢を追いかけてばかりいられない』
『何を目的にすればいいのかわからない』
一見関係なさそうにみえる各ストーリーの登場人物達であっても、実はどこかで繋がっている。人間は各々、その内面には何かしらのモヤモヤをもっていて、それでもどこかで他人の温かみに触れて立ち直り生きていくんだな、と、温かい気持ちにさせてくれる作品です
初見時には人間の暗く陰湿な部分が際立ちますが、読み込むにつれて徐々に元気になってくる不思議な物語を是非
メイドインアビス
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。
ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには人間の少年そっくりのロボットが倒れていた。
リコはロボットにレグという名前を付け、孤児院の大人達の目を欺きながら、共に過ごすようになる。 レグが孤児院に入って2カ月が経つ頃、リコの母親であるライザの白笛と封書が地上に上がってくる。封書には、誰も見たことがない深層の生物の情報と「奈落の底で待つ」と書かれた紙が同封されており、その中にはレグに似たロボットのような絵も描かれていた。
ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。リコは母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るために。
引用:Wikipedia
ファンタジー作品に分類される異世界のお話
突如世界に出現した巨大で、果てしなく深い不思議な穴『アビス』
降りていくだけで様々な悪影響があるとされていて、一定の深さ以上潜ると『もう地上へは戻ってこられない』というアビスに、探検家見習いの主人公が挑む物語
基本的に可愛らしいタッチで描かれるキャラクター達からは想像できないほど、強烈な作品です
アビスの解明に命をかけるトップクラスの探検家の中には非人道的な行為に及ぶ者もおり、人体実験的なシーンや、残虐なシーンが平然と描かれています
腕を捥がれそうになっても、血みどろになりながらも懸命に、明るさを失わず全身全霊をかけて挑戦し続ける主人公に心打たれ、自分も頑張ろうと思える作品です
あずまんが大王
とある高等学校[注 3]を舞台にした学園物コメディで、キャラクターの多くは女子高生である。特定の主人公は存在しない。連載時は『電撃大王』での掲載時期と作中の時系列がリンクしており、春には進級、秋には体育祭・文化祭といった形で、その時期に応じた話が展開していった。ただし、あくまで季節や行事を現実とリンクさせただけであり、作中の世界について西暦何年といった時代背景や、キャラクターの生年は設定されていない。3年3か月にわたって連載されており、メインキャラクターの入学直後から本作の物語は始まり、進級ののち、卒業して高校生活を終える事で完結した。
萌えキャラ達の日常生活の描写に重きを置く作風は、それ以前より散見されつつもあまり目立った存在とは言えなかった「萌え4コマ」「空気系」と呼ばれるジャンルを世に知らしめ、普及させる嚆矢となった[1][2]。4コマ漫画界に大きな影響を与えた作品のひとつであり、発表から20年以上が経過した2020年代現在においても「あずまんがフォロワー」と言える作品が多数存在する(2010年に発売された当作品の新装版の帯には『21世紀の4コマ漫画は、ここから始まりました』というコピーが使われている)。キャラクター配置は漫画『日常』に影響を与えている[3]。
引用:Wikipedia
学園ものの四コマ漫画で、何回読み返しても飽きがこない
登場人物たちの個性が絶妙なバランスで織りなす日常の出来事が短編形式で展開
所々の『セリフ』や『間』の取り方が秀逸です
単純に仲が良い”だけ”でもなく
恋愛等でどろどろしたシーンも”一切”なく
笑いあり涙もちょっとあり
読めば心がホッコリする
全3巻で読みやすいので、まだ未読の方はこの機会にいかがでしょうか
よつばと
『よつばと!』は、あずまきよひこによる日本の漫画作品。『月刊コミック電撃大王』(KADOKAWA)にて、2003年3月号から連載中。作品全体のキャッチコピーは、「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」[3]。ちょっと変わった5歳の女の子よつばが、日常の中で体験する様々な「初めて」や「感動」を描く。
〜〜中略〜〜
夏休みの前日、とある町に強烈に元気な女の子よつばと、とーちゃんの親子が引っ越してきた。遠い海の向こうの島から来たらしい不思議な女の子を、はじめて体験する出来事が毎日たくさん待っている。その日から始まる、よつばに振り回される周りの人達との日常を描いたハートフルコメディ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あずまんが大王の作者による、現在も連載中の漫画です
待っても待っても新刊が発売されません笑
新刊発売時には『喜びの舞』を踊るレベルではしゃぐほど大好きな作品
あずまんが大王に出会う前、子供嫌いの大学生の時に初めて手に取って読みましたが、、、
もうね、本当に心温まる話ばかりなんです
とーちゃんと呼ばれる男性と、5歳くらいの元気な女の子が、とある町に引っ越してくるところから始まるんですが
どこからやってきたの?
母親はいないの?
トーチャンは何やってる人?
そんな説明は一切ありません
引っ越してすぐに仲良くなる隣人や、これまた関係性不明のジャンボと呼ばれる男、様々な人々と『よつば』が織りなす、なんでもない日常に潜む”楽しみ”を見つけていく物語
大人ではもう気がつくことさえできないような、小さな喜びや幸せを見つけてくる『よつば』
家族、子供って良いな___と思い出せる良書です
基本各話読切の話が多く読みやすいのも👌
大人社会の日常に疲れてしまった方や、童心に帰りたい方
子育て中で自信をなくしているお父様、お母様
是非本書を手に取ってみられてはいかがでしょうか
1日外出録ハンチョウ
福本伸行の代表作『賭博破戒録カイジ』に登場する大槻を主人公としたスピンオフ作品[1]。同シリーズ内では『中間管理録トネガワ』に続く第2弾。絵柄も『中間管理録トネガワ』同様に本編に似せて描かれている。
普段は地下労働施設で働く大槻が1日外出券を使い、地上でのグルメや旅行(実在する観光スポット)に興じる様子が描かれている。一方、外出が描かれず地下労働施設のみが舞台となる話や食事をメインとしない話もある。
基本的に1話完結式だが、稀に複数話連続のエピソードとなることもある。
〜〜中略〜〜
帝愛グループの債務者たちは地下の劣悪な強制労働施設に収容され強制労働に就かされている。そこで己も債務者ながら、E班の班長を務める大槻は「1日外出券」を使って地上に戻り、そこで飲み食いを楽しむ[3]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この作品も日常系といえば日常系なんですが、、、
主人公は『地下強制労働施設』で働かされている”ハンチョウ”
そんな異質なおっさん主人公である”大槻”が、休日をグルメ巡り、旅行、バーベーキュー、キャンプ、友人宅でのボードゲーム、餃子パーティや、海や博物館に至るまで、
ありとあらゆる”遊び”を描く漫画です
本編『カイジ』では敵役の悪徳班長として描かれていますが、本作ではそう言った”駆け引き”や”大人の汚さ”は全くなく、純粋に「羨ましいと思える大人の”休日”」がテーマとなっています
普段は汗水流して働く毎日でも、休日の過ごし方次第で人生は楽しくなる
辛いことがあっても、美味しいものを食べれば元気になれる
”ハンチョウ”の楽しそうな顔をみていると、不思議と前向きな気持ちになれます
純粋に遊びの知識、グルメ知識も勉強になる『ハンチョウ』
是非試してみてはいかがでしょうか(『カイジ』を読んでいなくても大丈夫です)
あたしンち
物語は、よくも悪くも大雑把で節約志向の母、無口でマイペースな父、地味でオクテであり少しドジな高校生のみかん(あたし)、シャイで恋などには疎いが、ナイーブで理論派、堅実な性格の中学生の弟ユズヒコ(愛称:ユズピ、ユーちゃん)で構成された「タチバナ家」を中心に展開されている。他にも個性的なたくさんのキャラクターが活き活きと描かれている。話は連載開始直後はみかんと母をメインとした家族中心であった。しかし、連載が続くにつれて家族それぞれの人間関係が織りなすエピソードも描かれるようになっていった。
引用:Wikipedia
学生の頃、誰に薦められるわけでもなく書店に並んでいた単行本を買って読んでました
『あたしンち』
まもなくアニメ化され、アニメも欠かさず観ていました
『キンモクセイ』さんの歌うOP「さらば」がすごくすごく、多感な時期の心に響いたことを今でも覚えています
アニメも大変面白く、漫画と同じく1話完結型なのでずっと観ていられるので、今でもよく観ています
が、私はとにかく漫画が好きで、よく読んでいました(アニメ観た後に読み返したりしていました笑)
個人的な感想ですが、漫画の方が独特の『間』がうまーく表現されていたり、登場人物の心境がとてもよく描かれていて、家族愛?溢れる『あたしンち』の世界に没頭できる気がします
どこにでもいそうな家族
『どこにでもありそう』な『自分以外のその他』にも、これだけのドラマがあって、どことなく似ていたり、共感できることがって
『人ひとり』にそれぞれの大切な人生がある、という当たり前ことを再認識されられる良作です
家族の温かみを思い出したい時、手にとってみてはいかがでしょうか
夏目友人帳
高校生の夏目貴志は、幼いころから普通の人には見えない妖(あやかし、妖怪)の姿を見たり、声を聴くことのできる能力を持っていた。両親を亡くした貴志は、その能力のため「うそつき」「薄気味悪い」と言われ、父方の親戚を転々としていたが、遠縁の藤原滋・塔子夫妻に引き取られる。貴志は厄介者の自分を引き取った藤原夫妻の愛情に報いるため、自分の能力を隠しとおすと決めていた。ある日、「名前を返せ」と言う妖に襲われた貴志は、逃げる途中祠に封じられた妖怪斑(まだら)の封印を解いてしまう。貴志を見た斑は「夏目レイコじゃないか」と尋ねる。レイコは貴志の母方の祖母だった。貴志はレイコの数少ない遺品の中から「友人帳」を見つける。
友人帳は貴志と同様に妖が見え、周囲から孤立していたレイコが妖怪たちと勝負し、負かした結果、奪った名を集めた契約書の束だった。やがて、友人帳は「多くの妖を従え、使役出来る宝物」として妖たちの間に噂として広まっていた。斑は貴志から友人帳を奪おうとするが、貴志は斑と「俺が死んだら友人帳はお前にやる」という約束をし、かわりに斑は貴志の用心棒となる。依り代である招き猫と強く結びついてしまった斑は普通の人間には「頭の大きな猫」に見えるためニャンコ先生と呼ばれるようになる。こうして、貴志とニャンコ先生は友人帳から名を取り戻そうとする者、友人帳を奪おうとする者、希有な存在である貴志を喰らおうとする者、夏目レイコの復活を知って訪ねてきた者、相談事を抱えてきた者など様々な妖怪たちと関わりを持つことになる。レイコと妖怪たちとの繋がりは力任せな主従関係といった単純なものではなく、人から避けられ、人を避けて生きたレイコとそんなレイコを見かねた妖怪たちとの想い出の数々でもあった。貴志はレイコとの唯一の繋がりであり、名を縛られた妖たちにとっては命も同然の友人帳を大切に扱うようになる。また、様々な出来事を通じて妖たちとの出会いと別れを繰り返し、彼らが抱えた事情や想いを知ってゆく。
引用:Wikipedia
幼少期、誰からも信じられず。皆に気持ち悪がられ、避けられ、嘘つきといじめられ、それでも”優しい心”をなくさずに成長した主人公夏目と、妖怪たちとの物語
様々な過去を持つ妖怪との出会いの中で、人と人、人と妖怪の”あたたかい物語”に触れることで、徐々に周囲の人間にも心を開いていく夏目の感情の変化に目頭が熱くなります
これまでの不幸を、
幸せな友人や家族との出会いで上書きしていく物語
出会いと別れを繰り返すうちに強力な妖怪達にも認められ始める夏目
祓人の一族や、悪い妖は、夏目の『潜在能力』や『友人帳』に目をつけて、奪い取るべく画策します
ニャンコ先生や妖怪達の助けを借りながら、様々な事件に優しさを捨てることなく関与していくストーリーに、すぐさま虜になってしまうことでしょう
アニメや劇場版も最高で、本当にお勧め
天牌外伝
『麻雀覇道伝説 天牌外伝 』(マージャンはどうでんせつ てんぱいがいでん)は、来賀友志原作、嶺岸信明作画による日本の麻雀漫画。月刊誌『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて2001年3月から連載開始。同誌休刊後は、『漫画ゴラクスペシャル』に移籍して2019年5月15日まで連載された。
『麻雀飛龍伝説 天牌』の登場人物の1人である黒沢義明を主人公とした外伝作品で、本編の主人公である沖本瞬と出会う前の話が描かれる。
〜〜中略〜〜
黒沢 義明(くろさわ よしあき)主人公。“麻雀職人”の異名を持ち、一晩で億の金を稼ぐと謳われる麻雀打ち。本作では、黒沢の生き様や様々な人物との出会いや別れが描かれている。本編では無敵の雀士として描かれている彼だが、当作では麻雀の腕が未熟な時代もエピソードとして出てくる。従って本編では沖本瞬の成長物語であるのに対し、当作では黒沢の成長物語とも言える内容になっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
麻雀はわからなくても面白い、人間群像劇集
1話完結型の漫画で、最悪な人間から心温かい人間まで、様々な人間たちの”人生の岐路”が描かれている作品です
主人公は麻雀界隈のプロで、懐が深く生き様がかっこいい
酒と麻雀に命を捧げたおっさん”黒澤”
新宿歌舞伎町を舞台に、騙し騙され、助け助けられ__時に成功し、慢心し、時に堕落する人々の感情や表情の変化には一見の価値ありです
読んでいると心が暖まり、
「真っ当に日々を頑張ろう」と思える作品をあなたも是非
※注意 本編の『天牌』は麻雀を知らないと辛いと思います
番外編:少女、ギターを弾く(成人向け)
Wikipediaに漫画のあらすじがない漫画
おそらくこの作品をご存知の方は少ないのではないでしょうか
大昔に古本屋で『エウレカセブン』と合わせて適当に購入して、衝撃を受けた思い出の漫画『少女、ギターを弾く』
今思えば確かにエロ描写が多かったものの、当時は内容がぶっ飛びすぎててまさか成人向けの漫画とは思いませんでした。ガードレールだの集団だの、、人によっては不快に感じる描写が多数あるかと思います
内容はよくある音楽漫画とは一線を画す、異質の漫画です
けいおんやぼっちざろっく、ベックあたりの青春模様を求める漫画ではありません
むしろ音楽漫画目当てでこの漫画を買ってはいけません
主人公は、
若さ特有のリビドーが爆発して抑えられない少女
彼女は感情が常に昂り、衝動を抑えられません。そして、彼氏を肉バイブとしか思っていません。
よくよく考えればエロいんですが、読んでいる時には全くエロく見えない程、行き場のない青春特有の若者の感情の爆発をテーマにしているように思えます。
本作品は、そんな少女のリビドーが『ギター』と出会うお話
単なる捌け口として、ギターが描かれるんですが、その描写も衝撃的でした
成人向けなので学生は買えませんが、得体の知れない頭のモヤモヤを表現しようとした稀有な作品ではないかと思います
番外編:ハイヒンバイバイバス(コロナウイルスで日本が滅んだ世界)
こちらは私がまだTwitterをやっていた時代に、偶然出会った作品
たしか100日後に〜というワニの話が話題になっていたことだったかと思います
当時はこの漫画の新作がアップされるのが楽しみで楽しみで、毎日ワクワクしながら更新を待っていました
タイトルの通り、疫病によって荒れ果てた世界が舞台の本作
荒れ果てた土地、荒れ果てた建物、荒れ果てた人々の心
そんな中で、バスで廃品の売買をやりながら世界を走り回る二人の男女の物語です
荒れ果てた世界で懸命に生き抜く人々の生き様と、二転三転する物語にグイグイのめり込んでしまうこと間違いなし
最後に
この記事では、理由はわからないけれど頭が『もやもや〜』っとしていたり、悲しい時寂しい時辛い時等々に読んでほしいお勧め漫画をご紹介しました
今回紹介したものは私も学生時代から現在まで、元気をもらいたい時に読み続けている漫画ばかりです。どうしても有名な漫画が多くなってしまいますが、本当に面白いものばかりですので、是非是非読んでみてくださいね。
それでは!
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