モバイルバッテリーは、外出先でもスマートフォンを充電できる便利な道具として、多くの人が日常的に使っています。
しかし、そんな身近な製品が火災事故の原因となるリスクをはらんでいることは、意外と見過ごされがちです。
2025年7月、JR山手線車内で発生した火災事故は多くの利用者に衝撃を与え、
「自分のモバイルバッテリーは安全なのか?」という疑問を改めて投げかけました。
2025年7月22日 18時13分
20日、JR山手線の電車内でスマートフォンを充電していたモバイルバッテリーから火が出て乗客5人がけがした火災で、出火したモバイルバッテリーは、発火などのおそれがあるとして、リコールの対象になっていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250722/k10014871311000.html
今回の事故で問題となったのは、発火したモバイルバッテリーが「リコール対象製品」として指定されていたにもかかわらず、十分に認知されていなかったことです。
事故報道では製品名が明示されず、
多くの人が「自分の持っているバッテリーが対象かどうか」
を確認できない状況に陥りました。
JR山手線の車内で、女性がスマートフォンを充電中に持っていたバッテリーから火が出て、乗客5人がけがをしたというのです。
「まさか、あんな身近なものが爆発するなんて…」
私は背筋が凍りました。
調べてみると、発火した製品はcheero(チーロ)の「Flat 10000mAh」というモデルの可能性が高いとされ
しかもリコール対象だったとのこと。
しかし多くの人は、このリコール情報を知らずに使い続けていたのです。
小型家電のリコールは自動車のように通知が届くわけではなく、自分で調べなければならない現実があります。
私自身、この件を知って慌てて家中のモバイルバッテリーを確認しました。
同じ思いをする人が1人でも減るよう、この記事では以下のことをわかりやすくお伝えします。
この記事でわかること
- JR山手線で発生したモバイルバッテリー火災事故の詳細
- リコール対象とされる具体的な製品名
- 自分のモバイルバッテリーが対象か確認する方法
- モバイルバッテリーを安全に使う5つのポイント
※この記事はSNS情報を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。推測の域を出ず、異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品や選択を推奨・保証するものではありません。内容には十分注意を払っていますが、本記事を参考にされたことによって生じたいかなる不利益・損害に対しても、当方は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。

▼▼その他オススメ記事▼▼
- モバイルバッテリーは絶対に国産を選ぶべき?爆発・発火のリスクと安全な選び方
- モバイルバッテリーの寿命は何年?劣化を防ぐ使い方のコツ
- モバイルバッテリーは捨て方を間違えると危険!正しい処分方法まとめ
- 旅行・通勤・防災…シーン別に最適な容量はどれくらい?
- PD(Power Delivery)とは?急速充電したい人向け完全ガイド

モバイルバッテリー火災事故が示したリスク
2025年7月、JR山手線内で発生したモバイルバッテリー火災事故は、
現場を騒然とさせただけでなく、モバイルバッテリーという製品の持つ
“潜在的なリスク”を多くの人に再認識させる出来事でした。
私はこのニュースを見て、ふと自宅に置きっぱなしの古いモバイルバッテリーが気になり始めました。
実際、事故のニュースをきっかけに自分の所有品を調べたところ、
私の手元にあった1台が古いモデルで、しかも「購入時期が同じ頃」ということに気づいたのです。
背筋が寒くなる思いでした。
JR山手線内で発生した火災事故の概要
事故は、JR山手線の車内でスマートフォンを充電していた30代女性のバッグから、突然火が出たというものでした。
この火災により5人が軽傷を負い、現場は一時騒然としました。
消火器による初期消火は功を奏したものの、電車の運行にも影響が出てしまいました。
身近な乗り物の中でこうした事故が起きたという事実が、多くの利用者に衝撃を与えたのは当然です。
なぜモバイルバッテリーは発火するのか?
そもそもモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池という高エネルギー密度の電池を搭載しています。
この構造上、衝撃・落下・高温・過充電などの条件が重なると発火や爆発を引き起こすリスクがあります。
今回の事故では、さらに「製品不良による発火の可能性」が指摘されています。
つまり、私たち消費者がどれだけ丁寧に扱っていたとしても、
製造段階で不具合を含んだ製品を手にしていれば、
発火リスクを完全に回避することは難しいということなのです。
リコール対象のモバイルバッテリー製品名とその特徴は?
自分のモバイルバッテリーがリコール対象かどうか―これは命を守るための重要な確認です。
山手線での事故を知った私は、慌てて自宅のバッテリーを一つ一つ見直しました。
「型番なんて正直覚えていない」
「どれがリコール対象品なのかよく分からない」
…当初は途方に暮れましたが、調べるうちに
「cheero Flat 10000mAh」
という製品が今回の事故で大きく注目されていることが見えてきました。
リコール対象とされた製品名
SNSの情報によると、出火したバッテリーは「cheero Flat 10000mAh」
であった可能性が高いとされています。
✅ cheero Flat 10000mAh は公式にリコール対象
- **消費者庁(経済産業省)**のリコール情報によると、型番 CHE-112、販売期間 2019年12月~2021年8月、出荷台数 約39,300台 の「cheero Flat 10000mAh」が 2023年6月15日 から回収・返金対象になっています 環境省+12リコール情報センター+12X (formerly Twitter)+12。
- cheero公式サイトでも「極めて稀に発煙・発火の恐れ」が確認されたとして、同日から全数回収のお知らせがされており、回収受付フォームも公開されています cheero_official+1ケータイ Watch+1。
🔍 ただし、今回の発火が“絶対この製品”とは言えない
- 報道では「臨場証拠や製品確認なしに、リコール対象製品である可能性が高い」とされているにとどまっており、製品の型番や外観など具体的な確認は未公表です。
- このため「cheero Flat 10000mAhが発火したかどうか」は今のところ推測の域に留まっています。
発売時期と台数からAnkerではなく TRAの「cheero Flat 10000mAh CHE-112」かな?
https://x.com/SushiCujira/status/1947603396141453477
これはコンパクトかつ大容量なため、当時非常に人気を博していたモデルです。
2019年12月から2021年8月にかけて約3万9000台が出荷されたことがわかっており、
特に「薄型・軽量」という触れ込みに惹かれて購入した人が多かったようです。
リコール理由は、通常使用の範囲内でも過熱・発火に至る可能性が確認されたこと
。特定のロットに製造上の不備があったと推測されます。
いつ・どのくらい販売されたか
「cheero Flat 10000mAh」は約1年8か月の期間に販売され、流通量も多かったため、まだ自宅に保管している人も少なくないと考えられます。
今回の事故報道では具体的な製品名を明記しない報道も見られたため、消費者が「自分の持ち物が該当するかどうか調べづらい」という問題も浮き彫りになりました。
なぜリコール情報が届かないのか
「リコール」と聞けば自動車を思い浮かべる人が多いかもしれません。
車の場合、リコールが発表されれば登録情報をもとにダイレクトメールなどで所有者に直接通知されます。
一方で、モバイルバッテリーのような一般消費財では、購入者情報がメーカーに渡っていないことが多く、通知はありません。
そのため、消費者が自らメーカーの公式サイトや消費者庁のリコール情報ページを調べなければ、知る手段がほとんどないのです。
私も「自分には連絡が来るだろう」と何の疑問も持っていませんでしたが、現実には誰も教えてはくれませんでした。
しかも、今回の事故報道では製品名が一切明示されず、「販売期間」「対象台数」など断片的な情報しか公表されませんでした。
これでは、多くの人が「うちのバッテリーは関係ないだろう」と思ってしまうのも無理はありません。
さいごに
モバイルバッテリーは、私たちの生活に欠かせない便利なツールです。
しかし今回の山手線車内での火災事故が示したように、「便利さの裏にある危険性」を決して見過ごしてはいけません。
今回の事故で注目された cheero Flat 10000mAh は、確かに過去に「発火のおそれあり」として正式にリコール対象となった製品ですが、報道でも指摘されているように「この事故のバッテリーが必ずしもその製品だったと断定はできない」というのが現状です。
だからこそ、私たち消費者一人ひとりが「自分で確認する意識」を持つことが本当に大切だと感じます。
たとえ報道で製品名が出ていなくても、自分が所有する製品が過去にリコール対象になっていないかを定期的に調べる習慣が必要なのです。
安全に便利に使い続けるためには、
「PSEマークを確認する」
「膨張・異臭・異常発熱があれば即座に使用を中止する」
「購入後数年経ったら買い替えを検討する」
といった基本的な行動が、あなた自身と周囲の人を守ることにつながります。
今回の出来事を「ただのニュース」で終わらせず、自宅にあるモバイルバッテリーを今すぐ確認することから始めてください。
「知らなかった」「まさか自分が」という後悔をしないために――。
安全で快適な毎日のために、ぜひ今、見直しを。