ディズニーの入園ゲート前、スマホのバッテリーが残り1%だったときの、あの絶望を今でも忘れられません。
パークチケットもアプリも全部スマホ依存の時代。朝から張り切って向かった夢の国で、「何もできない」という現実に直面したのです。
モバイルバッテリーを忘れた筆者は、現地でレンタル可能な場所を探して右往左往。せっかくの時間と気持ちが削られていく中で、「事前準備の大切さ」を身にしみて知りました。
本記事では、そんな実体験をもとに、2025年の最新事情を踏まえた「ディズニーでのモバイルバッテリー対策」を徹底解説します。スマホが命綱とも言える今、準備の差が“楽しめるかどうか”を大きく分けてしまうのです。
この記事でわかること:
- なぜディズニーではスマホの充電が切れやすいのか
- 持っていくべきモバイルバッテリーの容量と選び方
- パーク内レンタルの使い方と注意点
- 飛行機移動での持ち込み制限と対処法
※※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品や選択を推奨・保証するものではありません。内容には十分注意を払っていますが、本記事を参考にされたことによって生じたいかなる不利益・損害に対しても、当方は一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。

ディズニーでスマホ充電が切れやすい理由
ディズニーのようなテーマパークでは、通常の外出以上にスマートフォンを酷使する場面が多くなります。とくに2025年現在は、公式アプリでチケットを表示したり、アトラクションの待ち時間を確認したり、レストランのモバイルオーダーをしたりと、スマホはまさに「パスポートの次に重要なアイテム」と言っても過言ではありません。
しかし、その反面、通信や処理の負荷が多くなることで、バッテリーの減りが予想以上に早くなります。以下に、筆者の体験をもとに、スマホの充電がなぜ切れやすくなるのか、主な要因をまとめました。
アプリ使用が前提になっている
ディズニーの園内では、公式アプリの使用が事実上必須となっています。チケットの提示、入園後のファストパス確認、レストランの予約など、どれもスマホありきの運用です。そのため、画面を開きっぱなしにしたり、GPSやBluetoothを常時オンにしたりと、バッテリーに負荷がかかる設定が多くなります。
写真・動画撮影の頻度が高い
パーク内のフォトスポットでは、家族や友人との記念撮影を何十枚も撮ることがあります。また、近年はSNS投稿を意識して動画撮影をする人も増えています。これらの撮影行為が、じわじわとスマホの電力を消費していきます。
混雑時の通信負荷が想像以上に重い
ゴールデンウィークや夏休みの混雑時には、回線が混み合い、通信速度が落ちることがあります。するとスマホは、自動的に電波を探して何度も接続を試みるため、結果としてバッテリーを消耗しやすくなるのです。
長時間の外出で充電タイミングが取れない
ディズニーでは朝から晩まで遊ぶ人が大半で、1日中スマホを酷使することになります。途中で充電する場所も少なく、再充電のチャンスが得られにくいため、夕方にはスマホが完全に沈黙してしまうことも珍しくありません。
このように、ディズニーはスマホの“過酷な環境”と言っても差し支えないほど、充電消費が激しい場所です。だからこそ、モバイルバッテリーが必要になるわけですが、その具体的な選び方は次の章で解説します。

ディズニーにモバイルバッテリーは必要?
「ディズニーにモバイルバッテリーって、ほんとうに要る?」——正直、以前の自分もそう思っていました。荷物が増えるのが嫌で、スマホのフル充電だけで1日もつと信じ込んでいたのです。しかし、前章で述べたように、ディズニーではスマホの使用量が想像を超えます。そして筆者は実際に、パーク内でスマホが沈黙し、何もできなくなるという悲劇を経験しました。
その反省を踏まえて、ここでは「モバイルバッテリーを持っていくべき理由」と、「どのようなスペックを選べばいいか」について詳しく解説していきます。
10000mAhは“最低ライン”
1日パークで過ごすと考えると、スマホ1台をフル充電できる10000mAhクラスは必須です。SNSや動画を頻繁に使うなら、15000mAh以上を選んでおいた方が安心です。また、スマホ以外にもモバイルWi-Fiやゲーム機を充電する可能性があるなら、20000mAhあっても決して過剰ではありません。
複数人でシェアするなら2ポート以上を
カップルや家族での来園では、モバイルバッテリーを1つにしてシェアするケースもあるでしょう。その際は、USBポートが2つ以上あるモデルを選びましょう。順番待ちで揉めることもなく、快適に過ごせます。
出力W数にも注目
出力が5Wだと充電に時間がかかってしまいます。急ぎたい時には10W以上、できればPD対応(18W以上)のモデルがあると、短時間でスマホを復活させることができます。パレード前やアトラクションの時間調整の合間にサクッと充電できるのは非常に便利です。
小型・軽量モデルも多数
最近は、10000mAhでもiPhoneより小さくて軽いモデルが増えています。カバンの中で邪魔にならず、ポケットにも入るサイズ感なら、ディズニーでの持ち歩きもストレスフリーです。筆者自身、薄型タイプを愛用するようになってから、荷物の煩わしさを感じなくなりました。
結論として、「ディズニーにモバイルバッテリーは絶対必要」。むしろ、持っていないと不安になるレベルです。次の章では、「忘れてしまった場合」の対処法、つまり現地でのレンタル方法を紹介していきます。
ディズニーでモバイルバッテリーをレンタルするには
「モバイルバッテリー、持ってくるのを忘れた…」
そんなとき、真っ先に思い浮かぶのが現地でのレンタルサービスです。実際、筆者も以前、スマホの電源が落ちそうになったとき、パーク内でレンタルサービスを探しまわった経験があります。幸い、設置場所を把握していたことで最悪の事態は免れましたが、知らなければ確実にアプリもカメラも使えず、途方に暮れていたことでしょう。
この章では、東京ディズニーランドおよびディズニーシーでのモバイルバッテリーレンタルの方法と注意点について、最新の情報をもとに解説します。
レンタルスタンドの場所と利用方法
パーク内外には、モバイルバッテリースタンドが複数設置されています。ディズニーリゾートラインの駅構内や、イクスピアリ内にも設置されているため、入園前や途中でも利用が可能です。レンタルには「ChargeSPOT」などのアプリが必要で、QRコードを読み取って手続きします。
筆者のように慌てて探すことがないよう、事前にアプリをインストールしておき、利用可能な場所を確認しておくことを強くおすすめします。
料金の目安と課金体系【2025年版:ディズニー公式レンタル】
ディズニーリゾート内で利用できるモバイルバッテリーのレンタル料金は、一般的な街中の「ChargeSPOT」とは異なります。
パーク公式の価格体系を基準にすると、以下の通りです(2025年5月時点の情報をもとに構成)。
利用時間 | 料金(税込) |
---|---|
1時間未満 | 350円 |
1時間以上~2時間未満 | 500円 |
2時間以上~3時間未満 | 700円 |
3時間以上~4時間未満 | 1,000円 |
4時間以上~6時間未満 | 1,200円 |
※6時間以上利用したい場合は、アプリ上の料金表示を確認してください。
レンタル後に返却を忘れると、想定以上の料金が発生してしまうケースも珍しくありません。とくにパークの閉園後などは、返却スタンドが見つからずに延滞課金が発生する恐れもあります。
✅ 使用後は早めの返却を心がけましょう。アプリでは、リアルタイムで返却可能なスタンドが確認できます。
返却可能な場所と注意点
モバイルバッテリーの返却は、必ずしもディズニーリゾート内でなくても可能です。ただし、パーク外にある対応スタンドに限られます。以下は代表的な返却場所の一例です。
- ディズニーリゾートライン駅構内(舞浜・ベイサイドなど)
- イクスピアリ内の対応スポット
- 提携するコンビニ(セブンイレブン・ファミリーマートなど)
- 東京駅・新宿駅・羽田空港などの主要交通機関
- 一部ビジネスホテルのロビーや受付周辺
ただし、ディズニーで借りた機体が他地域での返却に非対応のケースもあるため、必ず利用アプリで「どこで返却できるか」を事前に確認しておく必要があります。
✅ 対応スタンドはアプリ内のマップで検索可能です。「今から返せる場所」を旅程に応じて把握しておくと安心です。
緊急時でも冷静に
バッテリーが切れかけてパニックになりそうなときこそ、深呼吸して周囲を見渡してみましょう。バッテリーレンタルステーションは意外と近くにあるものです。また、スタッフさんに尋ねると丁寧に教えてくれることが多いため、遠慮せず相談してみるのも有効です。
このように、ディズニーではレンタルサービスを使ってスマホを再び動かすことは可能ですが、料金や手間を考えると、やはり「自分で持っていく」のが最善です。とはいえ、忘れてしまったときの備えとして、この仕組みを理解しておくことは、旅行全体の安心感にもつながります。
飛行機移動での注意点とおすすめの持ち方
地方からディズニーへ向かう方にとって、飛行機の利用は珍しくありません。しかしそのとき、「モバイルバッテリーが荷物検査で引っかかって持ち込めなかった」という話を、筆者は空港で実際に耳にしました。無理にスーツケースに入れていて、没収されるケースもあるのだとか。
旅の始まりからトラブルにならないよう、飛行機移動時のモバイルバッテリーの取り扱いには、いくつかの注意点があります。この章では、空港で困らないためのポイントを詳しく解説します。

モバイルバッテリーは“手荷物扱い”が原則
まず絶対に覚えておきたいのは、モバイルバッテリーは預け荷物には入れてはいけないということです。預けたスーツケースに入れておくと、X線検査で発見され、取り出されてしまう可能性があります。
理由は、バッテリーが発火や爆発の危険性を持っているため。航空会社のルールでは、モバイルバッテリーは機内持ち込みの手荷物に入れるよう定められています。
容量制限にも注意が必要
飛行機で持ち込めるモバイルバッテリーには、Wh(ワット時)での上限があります。一般的には、以下のような基準が設けられています(2025年現在の国内航空会社の多くに準拠):
- 100Wh以下:制限なしで持ち込み可(例:27000mAh程度まで)
- 100Wh超〜160Wh未満:申告が必要(事前連絡またはチェックイン時申告)
- 160Wh以上:持ち込み不可
多くの市販モバイルバッテリーには「mAh」しか記載されていないため、変換が必要です。たとえば、3.7V×10000mAh÷1000=37Wh、というように算出できます。
安全マークがあると安心
PSEマーク(電気用品安全法に基づく表示)がついている製品であれば、安全性が確認されていることを意味します。空港でのチェックでも、PSEマークが確認できれば説明がスムーズになるケースが多いため、信頼できる製品を選びましょう。

ディズニー向けの“携帯しやすい持ち方”
飛行機に乗るだけでなく、ディズニー内でもスマートに持ち歩くためには、以下のような方法が便利です:
- サコッシュやショルダーバッグに入れる
- スマホと一緒にポーチにまとめる
- ケーブル一体型でごちゃつかないモデルを選ぶ
筆者は以前、バッグの奥にしまって取り出すのが面倒になり、結果的に充電せずに使い切ってしまった経験があります。それ以来、すぐ取り出せる収納に変えてからは、ストレスなくバッテリー管理ができています。
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このように、飛行機移動には独自の注意点がありますが、対策をしていれば何の問題もありません。安全性・持ちやすさ・使用頻度を意識して、最適なバッテリーを選びましょう。
さいごに
今回の記事をまとめながら、改めて強く感じたことがあります。それは、「ディズニーにモバイルバッテリーを持っていくことは、もはや“保険”ではなく“必須装備”だ」という事実です。
筆者自身、過去にバッテリーが切れてアプリが開けず、レストランの予約が飛んだり、写真が1枚も残せなかったという失敗を経験しました。あの日、スマホをただ握りしめて呆然と立ち尽くしていた自分の姿を、今でも忘れられません。
モバイルバッテリーが1つあるだけで、スマホが復活し、再び情報にアクセスでき、思い出も残せる。その価値は、決して“荷物が増えるから嫌”などという理由で切り捨てられるものではないと感じました。
この記事を読んでくださった方には、筆者のような後悔をしてほしくありません。ディズニーという特別な場所を、最後まで笑顔で楽しむために。出発前のリストに、ぜひ「モバイルバッテリー」をしっかり加えてください。
そして、もし忘れてしまっても焦らずに。パーク内やその周辺には、救済手段としてレンタルステーションが用意されています。そうした情報も含めて、事前に備えておくことが、最高の1日を過ごすための秘訣です。
どうかあなたのディズニー体験が、最後まで電池残量の心配なく、楽しい記憶でいっぱいになりますように。