「モバイルバッテリーなんて、どれも似たようなものだろう」
──そう思っていた私が、過去に何度も選び方で後悔してきました。
通勤用に軽いものが欲しかったのに、容量を重視しすぎてカバンの中がぎゅうぎゅうになったり、旅行先ではフル充電できずにスマホが夜まで持たなかったり。あのとき、「もっとちゃんと用途に合わせて選んでいれば」と思ったことが何度もあります。
モバイルバッテリーを選ぶうえで大切なのは、「どんなときに使うか」を明確にすることです。
容量の数字だけ見ても、ピンとこない人が多いかもしれません。でも、使う場面に応じて容量の目安を知っておけば、最適なバッテリーが見えてきます。
この記事では、通勤・旅行・災害対策・アウトドアイベントなどの目的に応じて、初心者でもわかりやすく選べるように容量の目安を解説していきます。私のように「選んでから後悔する」ことがないように、ぜひ読んでみてください。
この記事でわかること
・用途に応じたモバイルバッテリー容量の目安
・通勤・旅行・災害時など、シーン別の選び方
・容量だけでなく見ておきたいポイントとは?
・失敗しないための選び方のコツ
※この記事は筆者の意見を中心に書かれていますが、意見や感じ方は人それぞれです。異なる意見や見解があることも理解しておりますので、どうかご了承ください。本記事を通じて、少しでも多くの方に伝えられれば幸いです。
旅行・通勤・出張|日常使いにおすすめの容量はこれ

毎日スマホを使い倒す人にとって、モバイルバッテリーは“第二の命綱”のような存在です。とくに通勤中や出先で「バッテリー残量10%」というアラートが出たときの焦り…あれは一度経験すると、もうバッテリー無しでは外出できなくなります。
では、日常使いに最適な容量はどれくらいなのでしょうか?
私が通勤用として最初に選んだのは、5000mAhの軽量モデルでした。たしかに軽くて持ち歩きやすかったのですが、いざ使うと、満充電どころか70%程度しか回復しないこともしばしば。そこで次に選んだのが、10000mAhクラスの製品。これが非常にバランスが良く、1日2回フル充電しても余裕がありました。
とくに次のような人には、10000mAh前後のモデルがおすすめです。
- 通勤時間が長く、移動中に動画やSNSを多用する
- 仕事でスマホやイヤホンを常に使っている
- 日常的にスマホを2台持ちしている
さらに、ビジネスバッグに入れることを考えると「重さ」は非常に重要な要素になります。10000mAhクラスでも、200gを切る超軽量モデルも登場しており、女性の通勤バッグにもすんなり収まります。
一方で、旅行や出張で数日間スマホを酷使する予定があるなら、15000〜20000mAhクラスも検討に値します。ただしこのクラスになると重量も増すため、普段の持ち運びには不向きなこともあります。
✅ 日常使いには10000mAhが最もバランスが良い
✅ 2台同時充電したい人は出力ポート数も確認を
✅ 旅行や出張で長時間使用するなら15000mAh以上も視野に
災害対策・長時間の停電に備えるなら?安心できる大容量とは

日常生活では見落としがちな「災害時の電源確保」。実際、私もかつて大雨で停電が続いた際、スマホの充電ができず、情報収集も連絡手段も断たれてしまい、想像以上に不安な時間を過ごしました。
そんな経験から、「災害時こそモバイルバッテリーの本領が発揮される」と痛感しています。
もしもに備えて用意すべきなのは、20000mAh以上の大容量モデルです。これだけあれば、スマホ1台なら4〜6回程度のフル充電が可能とされ、家族のスマホやWi-Fiルーターなど、複数台の端末も一時的にまかなえます。
災害時のポイントは、同時に複数のデバイスを充電できるかどうか。ポートが1つしかないと、1台ずつしか充電できず、非常に効率が悪くなります。そのため、USB-AとUSB-Cが複数口あるタイプや、PD(Power Delivery)対応の急速充電機能を備えた製品が重宝されます。
また、実際の災害時には、太陽光を使ったソーラーチャージャー一体型や、電池交換式のモバイルバッテリーも一定の需要があるようですが、充電速度や出力が限られているケースも多いため、まずは信頼性の高い大容量タイプを1台確保しておくのが安心だと考えられます。
✅ 災害時には20000mAh以上が心強い
✅ 複数ポート&急速充電機能付きが便利
✅ ソーラー型は補助的と考え、まずは確実な充電手段を
イベント・屋外フェス・キャンプで使いたいなら?持ち運びやすさがカギ

屋外で長時間過ごすイベントやキャンプなどのシーンでは、「軽さ」と「持ち運びやすさ」が何より重要になります。
私自身、音楽フェスに参加した際に、調子に乗って20000mAhのバッテリーを持っていったのですが…重いし、かさばるし、結果的にリュックに入れっぱなしで取り出すのも億劫でした。正直、もっと軽くて手軽なものにしておけばよかったと心底後悔しました。
その失敗から学んだのは、特にフェスなどのアクティブなシーンでは10000mAh前後でコンパクトなモデルが最適だということ。
たとえばスマホを1日1〜2回フル充電できれば十分ですし、モバイルスピーカーやLEDランタンを使う場合も、それほど大量の容量を必要としない場合が多いのです。
特におすすめしたいのが、薄型・軽量タイプのモバイルバッテリーです。胸ポケットや小さなポーチにも入るようなスリム型であれば、イベント中もすぐに取り出せて非常に便利です。
ただし、キャンプなど夜間に長時間使う機材(LEDライト、カメラなど)がある場合や、スマホをナビやSNSで使い続けるような用途には、15000mAhクラスを検討するのも一つの手です。その際は重量とサイズのバランスをよく考えて選びましょう。
✅ フェスやキャンプでは軽量・薄型が正解
✅ 10000mAhで十分なケースが多いが、使う機器に応じて調整を
✅ 屋外使用なら、防水・耐衝撃性もチェックすべきポイント
さいごに|「何に使うか」を決めれば、選ぶべき容量は見えてくる
これまでの私の失敗はすべて、「なんとなく」で選んでしまったことが原因でした。
でも、用途さえ明確になれば、モバイルバッテリー選びは決して難しくありません。
通勤・通学などの毎日使いなら、軽くてちょうど良い10000mAh。
旅行や出張、あるいは停電や災害に備えたいなら、20000mAh以上の大容量。
フェスやアウトドアイベントのように機動力が必要な場面では、薄型で持ち歩きやすいモデル。
容量の数字だけを見て判断しようとすると、迷いが増えるだけです。大事なのは「何に」「どれだけ」使いたいか。
その答えが見えれば、あなたに最適なバッテリーが、きっと自然に選べるようになります。
また、容量だけでなく、「出力ポートの数」「急速充電対応」「サイズや重量」といった付加機能にも注目してみてください。
最近では、USB-Cに対応した軽量モデルや、ワイヤレス充電ができるバッテリーなど、選択肢もどんどん増えています。
一番避けたいのは「買ったのに使わない」こと。
この記事が、あなたの後悔を減らすお手伝いになれば、これほど嬉しいことはありません。
✅ モバイルバッテリー選びは“シーン”から考えると失敗しない
✅ 容量・サイズ・機能をバランスよく比較しよう
✅ 「何を重視するか」で自然に選択肢は絞られてくる