カメラを買おうと思って検索したのに、逆に混乱したことはありませんか。
「デジカメ」「一眼レフ」「ミラーレス」
どれも“カメラ”なのはわかるけど、説明を読むとすぐ眠くなる。
──あの瞬間、私たちはもう、
シャッターよりも先に心の“やる気”を切っているのです。
でも安心してください。
今日は、カメラ屋さんに行く前のあなたの頭を軽くする話をします。
しかも3分で。
まず結論から。
一眼レフもデジカメの一種です。
「え、そうなの?」と思いましたね。
実は、“デジカメ”という言葉は「デジタルで撮れるカメラ全部」を指しています。
だから一眼レフも、ミラーレスも、コンパクトカメラも、ぜんぶ“デジカメ家族”の一員。
ただ、ややこしいのは“昔の記憶”なんです。
2000年代前半、デジカメといえばポケットサイズの小さいやつで、
一眼レフといえば黒くて重くて「プロっぽい」やつだった。
だからいまでも、多くの人の頭の中で“デジカメ=安い小さいやつ”というイメージが残っているんですね。
けれど時代は変わりました。
2025年現在、一眼レフは少数派になり、ミラーレスが主役です。
なぜか?
鏡(ミラー)をなくした分、軽くて静かで、動画にも強い。
つまりカメラ界の“若手エース”がミラーレスなのです。
それでも、一眼レフのファインダーを覗いたときのあの“生の光景”は特別。
まるで、自分が世界の中に直接入り込んでいるような気がする。
──そう、一眼レフは「重いけど、ちょっとロマンがある兄貴」なのです。
この記事でわかること
✅ デジカメと一眼レフの正しい関係
✅ なぜ一眼レフが減っているのか
✅ ミラーレスとの違いをやさしく整理
✅ 初心者が混乱しない“カメラ家族”の理解法

デジカメとは?まずは“家族の名字”を知るように理解しよう
カメラの世界を「家族」にたとえると、最初に覚えておくべき“名字”がデジカメです。
デジカメとは、デジタルで写真を記録するカメラ全般のこと。
つまり、フィルムを使わないカメラは、ぜんぶデジカメの仲間なんですね。
ここで勘違いが起きるポイントがあります。
昔、“デジカメ”といえば、ポケットに入る小型の「コンパクトデジカメ(コンデジ)」のことでした。
旅行先で家族に「ちょっと撮って〜」と頼まれても、
ピピッと鳴ってピントが合わず、結局ブレてる──あれです。
でもいまは違います。
“デジカメ”という言葉自体が、**「デジタルで撮るカメラ全部」**を指すようになりました。
つまり、こういう関係です。
デジカメ(名字)
├ 一眼レフ(長男:力持ちで真面目)
├ ミラーレス(次男:軽くて今どき)
└ コンデジ(末っ子:手軽でかわいい)
この“デジカメ家”を理解するだけで、カメラの世界が一気に整理されます。
カメラ専門誌の難しい言葉を丸暗記しなくても、「あ、そういう家系なんだな」と思えばいいのです。
とはいえ、ここでひとつだけ注意点。
“デジカメ”の反対にあるのは、“フィルムカメラ”です。
つまり、どんなに立派な一眼レフでも、フィルムで撮っていれば“デジカメ”ではありません。
この線引きが、実はとても大事なんです。
✅ ここまでのまとめ
- 「デジカメ」はフィルムを使わずデジタルで撮るカメラ全般。
- “コンデジだけ”を指す言葉ではなくなっている。
- 一眼レフもミラーレスも、ぜんぶデジカメの家族の一員。
- “フィルムカメラ”だけが別の世界。

一眼レフとは?“鏡の仕組み”を持つ長男的存在
「一眼レフ」って、なんか強そうな響きじゃありませんか。
“剣豪”とか“最終形態”とか、そんな言葉と並んでも違和感がない。
でも実際は、とてもまじめで几帳面な兄貴分なんです。
“レフ”というのは「リフレックス(反射)」の略。
つまり、“一眼レフ”とは「鏡で反射して覗けるカメラ」のこと。
レンズから入ってきた光を、内部のミラー(鏡)がパカッと跳ね返して、
そのままファインダーに届けてくれる。
「はい、これが現実ですよ」と見せてくれるタイプの、親切設計です。
この“光を直接見る”という体験が、一眼レフ最大の魅力。
ファインダーを覗いた瞬間、
まるで自分の目がカメラになったような錯覚に陥る人も多いです。
カメラを構えた瞬間、
「この景色、俺しか見てない!」みたいなテンションになる──あれがそれです。
ただし、その代償として、鏡を入れるためにボディが大きくなります。
重い。
肩にかけるとずっしり来ます。
旅行先で「ちょっと持ってて」と家族に渡すと、十中八九こう言われます。
「重っ!!」
けれど、この“重み”こそが一眼レフの信頼の証。
ミラーが上下に動く「メカ感」、
カシャッという音の気持ちよさ、
そして精密機械を操っているという満足感。
──それが、長年カメラ好きに愛されてきた理由なんです。
最近はミラーレスが主流になり、
一眼レフの新機種は少なくなってきました。
でも、2025年の今でもファンは多い。
「鏡のある安心感が好き」「光学ファインダーのリアルさが忘れられない」──そんな人たちが、
まだまだ現役で使い続けています。
✅ ここまでのまとめ
- “一眼レフ”の「レフ」はリフレックス(反射)の略。
- レンズの光を鏡で反射し、ファインダーで“現実の光”を見られる構造。
- 重くて大きいけれど、その分、堅牢で信頼感がある。
- ミラーレスが増えても“一眼レフの良さ”は健在。
ミラーレス・コンデジとの違いをやさしく整理
さて、一眼レフが“鏡を持つ兄貴”だとしたら、
ミラーレスは“ミラーを持たない次男”です。
名前の通り、ミラー(鏡)がレス(ない)。
構造を大胆にシンプル化した、まさに現代っ子タイプ。
カメラの中で鏡が上下しないので、
静かで、軽くて、壊れにくい。
しかも、レンズを通した映像をモニターや電子ファインダーに“そのままデジタル表示”できる。
言うなれば、カメラ界のスマートフォン。
技術とスピードで、兄貴を追い越しつつある存在です。
でも、ここで誤解しないでほしいのは、
「ミラーレス=一眼レフの劣化版」ではない、ということ。
むしろ最近では、性能で一眼レフを超える機種が増えているのです。
特にAF(オートフォーカス)の速さ、瞳認識、動画性能。
このあたりは完全に“次世代エース”。
時代の流れも、完全にミラーレス寄りです。

では、もうひとりの兄弟──“コンデジ”はどうでしょう。
コンデジ(コンパクトデジカメ)は、
「カメラの末っ子」みたいな存在。
レンズは交換できないけれど、
ポケットに入れてサッと撮れる気軽さが魅力です。
しかし、最近はスマホカメラの進化がすさまじく、
コンデジの立場は少し複雑になっています。
「軽さ」ではスマホに負け、
「画質」ではミラーレスに負ける。
まさにカメラ界の“中間管理職”。
でも、Ricoh GR Ⅳのような高級コンデジは、
いまも写真好きから絶大な支持を受けています。
小さいけれど、魂の写り。
まさに“本気の末っ子”です。
✅ ここまでのまとめ
- ミラーレス:鏡をなくしたデジタル時代の主流。軽くて静かで高性能。
- コンデジ:レンズ交換なしの小型タイプ。手軽だけど本格派モデルも存在。
- 一眼レフ:鏡の仕組みで“光を直接見る”古き良き兄貴。
- それぞれ違うけれど、みんな“デジカメ家族”の仲間。
図でスッキリ!デジカメと一眼レフの位置関係をイメージ
ここまでで、「デジカメ家族」には三兄弟がいるとお話ししました。
でも、文字だけで説明してもピンとこない。
ですので、ここで頭の中に“ざっくり家系図”を描いてみましょう。
カメラ
├── フィルムカメラ
│ ├── フィルム一眼レフ(SLR)
│ └── コンパクトフィルムカメラ
│
└── デジタルカメラ(デジカメ)
├── デジタル一眼レフ(DSLR)
├── ミラーレス一眼(Mirrorless)
└── コンパクトデジカメ(Compact)
この図を一言でまとめると──
「デジカメ」は“デジタル派の家”で、
その中に「一眼レフ」や「ミラーレス」などが暮らしている、という感じです。
もう少し時代の流れで見てみましょう。
1970〜2000年代:フィルム一眼レフの黄金期
→「写真は現像してなんぼ」時代。ミラーのカシャッが世界を支配。
2000〜2015年:デジタル一眼レフ(DSLR)の時代
→ フィルムがセンサーに置き換わり、プロもアマも一眼レフを愛用。
2015〜現在:ミラーレス一眼の台頭
→ ミラーを外して軽量化。AIフォーカス、動画性能が飛躍。
今やカメラ界は、
「鏡を持つ派」と「鏡を卒業した派」に分かれています。
一眼レフは言うなれば、
“アナログの魂をデジタルに持ち込んだクラシックカー”。
対してミラーレスは、
“電気自動車のような新世代カメラ”。
どちらが上という話ではありません。
どちらも「撮る楽しさ」という目的地に向かって走っている仲間なんです。
分類製品例(メーカー別有名な製品一例)
カメラ
├── フィルムカメラ
│ ├── フィルム一眼レフ(SLR)
│ └── コンパクトフィルムカメラ
│
└── デジタルカメラ(デジカメ)
├── デジタル一眼レフ(DSLR)
│ ├── Canon EOS 1D X Mark III
│ ├── Nikon D6
│ └── Pentax KF
│
├── ミラーレス一眼(Mirrorless)
│ ├── Sony α9 III
│ ├── Canon EOS R1
│ ├── Nikon Z8
│ ├── Fujifilm X-T5
│ └── Panasonic LUMIX S5II
│
└── コンパクトデジカメ(Compact)
├── Ricoh GR III(Ⅳ)
├── Fujifilm X100VI
└── Sony RX100 VII
✅ ここまでのまとめ
- 一眼レフは「デジカメ」の中に含まれる一種。
- フィルム → デジタル一眼 → ミラーレスという進化の流れ。
- 一眼レフ=“鏡を使う伝統派”、ミラーレス=“デジタル最前線”。
- どちらも「写真を楽しむ」というゴールは同じ。
さいごに:結局どれを選べばいいの?初心者へのやさしい助言
ここまで読んでくださったあなたは、もう“カメラ会話”で迷子にはなりません。
「デジカメ」と聞いても、「ああ、あの名字ね」と答えられる。
「一眼レフ」と聞いても、「長男でしょ」と言える。
そう、あなたはすでに“カメラ家の親戚”です。
でも、ここで本題です。
「じゃあ、どれを買えばいいの?」
──その質問、みんなが最後にぶつかります。
結論から言いましょう。
「何を撮りたいか」で決めてください。
「旅行でサッと撮りたい」ならコンデジ。
「子どもの運動会をかっこよく撮りたい」なら一眼レフ。
「軽くて新しい機能を楽しみたい」ならミラーレス。
カメラはスペックよりも、“撮りたい気持ち”との相性です。
たとえば、一眼レフを肩にかけて歩くと、ちょっと誇らしい。
ミラーレスを首から下げて街を歩くと、なんだか創作意欲が湧く。
コンデジをポケットに入れると、
「今日はいい写真が撮れそうだな」と根拠のない自信が出てくる。
カメラは、あなたの性格を映す道具です。
“どのタイプが正解”ではなく、
“どの瞬間を大切にしたいか”で選ぶのが正解なんです。
そして、どんなカメラを選んでも──
ファインダーを覗いた瞬間に「撮りたい」と思えたなら、
それが“あなたにとっての最高のカメラ”です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
あなたが手にするカメラが、どんな形でも。
それが“日常を少し特別にする道具”でありますように。

✅ まとめ
- デジカメ=デジタル撮影カメラ全般のこと。
- 一眼レフは“鏡を持つ兄貴分”。
- ミラーレスは“軽くて今どきの次男”。
- コンデジは“手軽で優秀な末っ子”。
- 選ぶ基準は“何を撮りたいか”。それだけでいい。
本記事の参照情報(出典整理)URL一覧
デジタルカメラ(Digital Camera)とは|Cambridge Dictionary
https://dictionary.cambridge.org/us/dictionary/english/digital-camera
デジタルカメラの定義と概要|Collins Dictionary
https://www.collinsdictionary.com/us/dictionary/english/digital-camera
一眼レフとミラーレスの違い(構造・特徴・用途比較)|Amateur Photographer
https://amateurphotographer.com/buying-advice/dslr-vs-mirrorless-which-is-best/
ミラーレスカメラの特性と利点(小型軽量・動画性能)|Bergreen Photography
https://www.bergreenphotography.com/mirrorless-vs-dslr-cameras-key-differences/
DSLRとミラーレスの選び方ガイド|Pro Photo Studio
https://www.prophotostudio.net/blog/learning-center/dslr-camera-vs-mirrorless-camera-which-one-is-right-for-you/





