2026年9月16日朝時点で、カメラ・写真業界では新製品の発表から既存システムの世代交代、ファームウェア更新まで、いくつもの動きが重なっています。
直近では9月15日、ソニーがフルサイズEマウント向けの超望遠単焦点レンズ「FE 400mm F4.5 GM OSS」と「FE 600mm F6.3 GM OSS」を正式発表しました。
注目したいのは、その重量です。
400mmは約994g、600mmは約995g。いずれも三脚座を除いた重量で1kgを切っています。ソニーによると、所定の比較条件において2026年9月の広報発表時点で世界最軽量です。
同じ9月15日には、富士フイルムも手のひらサイズのデジタルカメラ「instax Pal 2」を発表しました。前モデルの5MPから10MPへ高画素化し、天面モニターやファインダー、ダイヤル、レバーを新たに搭載しています。
さらにPENTAXでは、現行Kシリーズの製造終了と、新たなデジタル一眼レフカメラの開発が明らかになりました。OM SYSTEMからは新しい「PEN」も登場しています。
今回は2026年9月16日朝までに確認できるメーカー公式情報を中心に、日本のカメラユーザーへの影響が大きいニュースだけを整理します。
この記事でわかること
- ソニーの400mm F4.5・600mm F6.3 GMの特徴
- 400mm・600mmを1kg未満に抑えた新レンズの狙い
- α9 IIIやテレコンバーターへの対応
- instax Pal 2で初代から変わったポイント
- PENTAX現行Kシリーズ製造終了後の方向性
- OM SYSTEM PENの主要スペック
- Nikon Z CINEMAとZRの最新動向
- EOS R1・EOS R5 Mark IIの最新ファームウェア


ソニーが400mm・600mmの新型GMを発表、どちらも1kg未満

9月16日朝時点で最も新しい大型製品発表の一つが、ソニーの超望遠レンズです。
9月15日、35mmフルサイズ対応Eマウント用の「FE 400mm F4.5 GM OSS」と「FE 600mm F6.3 GM OSS」が正式発表されました。
日本での発売予定日は、どちらも2026年10月9日です。
FE 400mm F4.5 GM OSSは約994g
「FE 400mm F4.5 GM OSS」は焦点距離400mm、開放F値F4.5。
三脚座を除いた質量は約994gで、最大径は約108mm、全長は約242mmです。
ソニーによると、2026年9月の広報発表時点で、35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用の「焦点距離400mmを含む、開放F4.5以下の超望遠レンズ」という比較条件において世界最軽量とされています。
400mm F4.5を1kg未満に抑えたことで、野鳥や野生動物、スポーツなど、撮影者自身が移動しながら被写体を追う場面での負担軽減が期待できます。
さらにカメラ側へ重心を寄せた重量バランスが採用されており、流し撮りや動く被写体を追い続ける場面での操作性にも配慮されています。
FE 600mm F6.3 GM OSSは約995g
「FE 600mm F6.3 GM OSS」は焦点距離600mm、開放F値F6.3。
三脚座を除いた質量は約995g、最大径は約108mm、全長は約263mmです。
こちらもソニーによると、2026年9月の広報発表時点で、35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用の「焦点距離600mmを含む、開放F6.3以下の超望遠レンズ」という比較条件において世界最軽量です。
600mmという長い焦点距離を1kg未満に抑えたことで、三脚や一脚を使わずに移動しながら撮影したい場面でも扱いやすくなっています。
F6.3という開放F値を含め、明るさと携行性のどちらを優先するかは撮影環境によって変わりますが、日中の野鳥や野生動物、スポーツなどでは重量の軽さが大きな利点になりそうです。
α9 IIIの最高約120コマ/秒連写にも対応
AFにはXDリニアモーターを2基搭載。
ソニーは高速・高精度かつ静粛なAFを特徴としており、α9 IIIとの組み合わせでは最高約120コマ/秒のAF・AE追随高速連続撮影にも対応します。
ただし、約120コマ/秒という数字はソニー内部測定によるもので、撮影条件によって連続撮影速度が低下する場合があります。
動体撮影を重視するユーザーにとっては、単に軽いだけでなく、αシリーズの高速撮影性能へ対応していることも重要なポイントです。
2倍テレコン使用時は最大1200mm
両レンズは、1.4倍テレコンバーター「SEL14TC」と2倍テレコンバーター「SEL20TC」に対応しています。
2倍テレコンバーターを使用した場合、400mmは最大800mm、600mmは最大1200mmまで焦点距離を伸ばせます。
一方、テレコンバーターを使用すれば開放F値も暗くなるため、焦点距離だけでなく撮影時の光量やISO感度とのバランスも考える必要があります。
市場推定価格は400mmが50万円前後、600mmが70万円前後
両レンズとも価格はオープン価格です。
ソニーが発表している税込の市場推定価格は、「FE 400mm F4.5 GM OSS」が50万円前後、「FE 600mm F6.3 GM OSS」が70万円前後。
ソニーは市場推定価格について、発売前の商品に対して市場での販売価格を同社が想定したもので、実際の販売価格は販売店が決定すると説明しています。
9月18日からは、ソニーストア銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神で先行展示も予定されています。
超望遠レンズは重量の数字だけでなく、ボディーへ装着したときの重心も扱いやすさを左右します。
購入を検討している場合は、実際に構えたときのバランスも確認しておきたいところです。
富士フイルム「instax Pal 2」発表、5MPから10MPへ進化

富士フイルムは9月15日、手のひらサイズのデジタルカメラ「instax Pal 2」を正式発表しました。
日本では2026年10月9日に発売予定で、価格はオープン価格です。
初代instax Palは2023年10月に登場した、プリント機能を持たず撮影に特化した小型デジタルカメラでした。
Pal 2ではコンパクトな方向性を維持しながら、画質、操作方法、撮影表現が変更されています。
記録画素数は10MPへ倍増
Pal 2は1/3.06サイズのセンサーを搭載。
記録画素数は前モデルの5MPから10MPへ向上しました。
本体内蔵メモリーへ保存できる写真も50枚から100枚へ増加しています。
別売のmicroSDカードを使用した場合は、カード容量の上限まで画像を保存できます。
天面モニターとファインダーを新搭載
Pal 2では、新たに天面モニターが追加されています。
富士フイルム公式では、撮影した画像をこのモニターですぐに確認できると説明しています。
さらにファインダー、ダイヤル、レバーも新搭載されました。
一般的なスマートフォンのように大きな画面だけで操作するのではなく、小さなカメラを構え、ファインダーを使い、物理操作で撮影することもPal 2の特徴です。
撮影フォーマットを4種類から選択可能
Pal 2では「ミニ」「スクエア」「ワイド」「フレームなし」の4種類から撮影フォーマットを選択できます。
それぞれ3:4、1:1、16:9、4:3の画角となり、撮影したい写真に合わせて切り替えられます。
スマートフォンプリンターのinstax Linkシリーズなどと組み合わせる場合にも、対応するフォーマットを選択してプリントできます。
エフェクトは全30種類
撮影エフェクトは全30種類です。
Modern、Y2K、Vintage、Chromatic、Fantasyの5テーマがあり、それぞれ6種類のエフェクトが用意されています。
専用アプリでテーマを選択すると、そのテーマに含まれる6種類を本体へ登録可能。
さらに30種類の中から好きなエフェクトを選び、最大6種類を組み合わせて登録することもできます。
撮影時は、本体のダイヤルを使って登録済みエフェクトを切り替えます。
最大10枚からアニメーションを作成
「instax Animation」モードも新たに搭載されました。
シャッターボタンを長押しすると最大10枚まで連続撮影し、それらをつなげたアニメーション動画を作成できます。
さらに動画をQRコード化し、撮影した画像と一緒にinstaxプリントへ入れることも可能です。
QRコードから動画を再生するには、専用アプリを経由して動画データをサーバーへアップロードする必要があり、保存期間はアップロードから2年間です。
PENTAX、現行Kシリーズ製造終了へ 新しい一眼レフを開発

9月9日、リコーイメージングはPENTAXデジタル一眼レフカメラについて大きな方針転換を発表しました。
現行Kシリーズの製造を終了し、これまで蓄積してきたKマウント資産を活用できる、新しいシリーズのデジタル一眼レフカメラを開発しています。
Kマウントは次世代へ引き継ぐ方針
今回重要なのは、現行Kシリーズの製造終了だけではありません。
リコーイメージングは半世紀以上にわたって蓄積してきたKマウント資産を生かしながら、従来とは異なるコンセプトのデジタル一眼レフシリーズを開発するとしています。
つまり、今回発表されたのはPENTAXの一眼レフ終了ではなく、現行Kシリーズから次のシリーズへ移行する方針です。
製品名や発売時期は未発表
一方、新しい一眼レフの詳細はまだほとんど明らかになっていません。
製品名、センサーサイズ、画素数、AF性能、価格、発売時期などの具体的な仕様は発表されていません。
メーカー自身も製品が登場するまでには時間を要するとしており、開発状況については今後、情報を公開できる段階になったところで案内するとしています。
そのため、現段階で特定モデルの後継機や具体的な仕様を予測して事実のように扱うことはできません。
現在確実に分かっているのは、現行Kシリーズの製造を終了すること、新しいデジタル一眼レフシリーズを開発していること、Kマウント資産を継承する方針であることです。
OM SYSTEM PEN発表、EVFと像面位相差AF、防塵・防滴に対応
9月9日にはOMデジタルソリューションズも、新しいミラーレスカメラ「OM SYSTEM PEN」を発表しました。
日本では2026年10月下旬の発売予定で、価格はオープンです。
約2037万画素の4/3型Live MOSセンサー
撮像センサーは4/3型Live MOS。
有効画素数は約2037万画素で、画像処理エンジンにはTruePic IXを採用しています。
AFは121点オールクロス像面位相差AFに対応。
AI被写体認識AFも搭載されています。
約236万ドットEVFを搭載
ファインダーには約236万ドットのOLED EVFを搭載しています。
背面には約104万ドットの3.0型2軸可動式タッチ液晶を採用。
本体のみの質量は344g、バッテリーとメモリーカードを含めたCIPA準拠の質量は393gです。
PENシリーズ初の防塵・防滴
OM SYSTEM PENは、PENシリーズとして初めて防塵・防滴に対応しています。
OM SYSTEM公式ではIPX1の防滴性能を案内しています。
なお、防塵・防滴性能を生かす場合は使用するレンズなどを含め、メーカーが定める対応条件を確認しておく必要があります。
また、OM SYSTEMは9月10日、PENおよび関連アクセサリーについて注文が想定を大幅に上回ったとして、製品によっては届けるまで時間がかかる可能性があると案内しています。
NikonはZ CINEMAを拡充、ZR Ver.2.00も開発中
映像制作分野ではニコンの動きも続いています。
9月8日、ニコンはシネマ向け「Z CINEMA」の新しいシネマレンズシリーズと、Nikon ZRの大型ファームウェアについて開発状況を発表しました。
NIKKOR Z CINEMA T1.9 VVを9本開発
ニコンは「NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV」シリーズを計9本開発しています。
シリーズには「NIKKOR Z CINEMA 50mm T1.9 VV」が含まれ、Zシリーズのミラーレスカメラに加えて、REDのV-RAPTOR [X] VV 8Kなどのシネマカメラでの利用も想定されています。
高精度AFの搭載も予定されています。
ただし現時点では開発発表であり、9本すべての焦点距離や価格、発売時期などは発表されていません。
Nikon ZR Ver.2.00は2026年内提供予定
Nikon ZRでは、ファームウェアVer.2.00の開発が進められています。
予定されている主な変更は、H.265収録時のLog3G10およびREDWideGamutRGBへの対応、H.265 Log撮影時の高感度ノイズ低減レベル選択、R3D NE撮影時のフォーカスピーキング表示です。
Ver.2.00は2026年内の提供開始が予定されています。
さらにオープンゲート記録とアナモルフィックレンズ装着時のデスクイーズ表示については、2027年中の対応を目指して開発中です。
こちらは2027年の提供が確定した機能ではなく、あくまで現時点での開発目標です。
EOS R1・EOS R5 Mark IIはファームウェアVer.1.3.2公開
キヤノンは9月8日、「EOS R1」と「EOS R5 Mark II」のファームウェアVer.1.3.2を国内向けに公開しました。
EOS R5 Mark IIでは、EOS Multi Remote使用時にライブビュー表示が遅延する場合がある現象の改善、連動撮影時に特定条件でレシーバーカメラが撮影できなくなる現象、DPRAW設定時に撮影中のカメラが再起動する場合がある現象などが修正されています。
そのほか、動作安定性も向上しています。
EOS R1についてもVer.1.3.2が同日に公開されています。
新機能を大量に追加するアップデートというより、既存機能の安定性やEOS Multi Remoteを使った運用を改善するアップデートと捉えると分かりやすいでしょう。
2026年9月中旬は各社の方向性がはっきり分かれる展開に
ここまでの発表を見ると、各メーカーが同じ方向へ進んでいるわけではありません。
ソニーは400mmと600mmの超望遠単焦点を1kg未満へ軽量化し、機動性を重視した新しい選択肢を投入しました。
富士フイルムのinstax Pal 2は、本格的なミラーレスとは別の方向から、カメラを持ち歩いて撮影する体験を広げています。
PENTAXは現行Kシリーズを終了させる一方で、一眼レフそのものから撤退するのではなく、新しいシリーズの開発を進めています。
OM SYSTEMはPENへEVF、像面位相差AF、防塵・防滴などを搭載。
ニコンはZ CINEMAとREDを軸に映像制作分野を拡充しています。
これは市場全体の方向性を示す統計ではなく、直近のメーカー発表を並べたときに見える特徴です。
同じ「カメラ」という製品でも、軽量な超望遠、手のひらサイズのデジタルカメラ、一眼レフ、軽量ミラーレス、シネマというように、それぞれ異なる価値を打ち出しているのが2026年9月中旬の状況です。
さいごに
2026年9月16日朝時点で最も新しい大型発表の一つが、ソニーの「FE 400mm F4.5 GM OSS」と「FE 600mm F6.3 GM OSS」です。
400mmは約994g、600mmは約995g。
いずれも三脚座を除いて1kgを切り、10月9日の発売が予定されています。
同じ10月9日には富士フイルムのinstax Pal 2も登場します。
こちらは5MPから10MPへの高画素化だけでなく、天面モニター、ファインダー、ダイヤル、レバー、30種類のエフェクトなど、撮影そのものを楽しむための変更が数多く加えられました。
一方、長期的な影響という意味ではPENTAXも見逃せません。
現行Kシリーズは製造終了となりますが、PENTAXのデジタル一眼レフそのものが終了するわけではなく、Kマウント資産を生かした新シリーズの開発が進められています。
さらにOM SYSTEM PEN、Nikon Z CINEMA、キヤノンのファームウェア更新まで含めると、9月中旬は新製品だけでなく、既存システムの次の展開も見え始めた時期と言えます。
スペックの大きさだけを競うのではなく、何を撮るためのカメラなのか、どのように持ち歩くのか、そして撮影者にどんな体験を残すのか。
各メーカーの違いが、かなりはっきりと表れ始めています。
初めてカメラを選ぶ人へ
「2025年版|子どもの行事に初カメラデビュー。失敗しないミラーレス選びの考え方」
カメラ選びの基準を、用途別に整理しました。

参照情報(出典整理)
ソニー公式|FE 400mm F4.5 GM OSS・FE 600mm F6.3 GM OSS
ニコン公式|Nikon ZR ファームウェアVer.2.00開発発表

